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37ー黄 ページ37

中間side









ご飯のあと、3人でホテルに戻った。みんな同じフロア。









藤「じゃあお疲れ様でした」







3人のなかで一番エレベーターに近い部屋の流星が先に解散。







1部屋あいだを空けて、俺とAちゃんの部屋は隣同士やった。









Aちゃんがドアの前で立ち止まった。









「今日はごちそうさまでした、美味しかったです。お疲れ様でした。」








腕時計をチラッと見ると時間はまだ21時。








中「…なぁ、ちょっとだけ付き合ってくれへん?」







「はい、なんでしょう?」







中「もしよかったら、このホテルの1階にあるバー行かへん?」









「…さっきの紹興酒が効いてるんで、お手柔らかにお願いしますね?笑」









無意識に言うてるんやろうけど、相手によってはもう私酔っちゃってます〜って危ない方向に聞こえるんやけど…









中「おん、ありがとう、ほな行こうか」









薄暗いオーセンティックバーのカウンターに並んで座った。









俺はウイスキーのロック、Aちゃんはギムレット。






アイコンタクトで乾杯をして2人きりの時間が始まった。









中「…ん〜、うまいな。」






「久しぶりにこんな落ち着いたバーに来ました」







中「ええよな、ここ」









Aさんと流星とチームを組んで正解やったと今日改めて思ったから、素直にそう伝えると嬉しそうに笑った。








「そう言えば、私のさっきの中国語の発音どうでしたか…?笑」







中「…60点やな。笑」







「低いっ…。笑」







中「冗談や、けっこうイケてたで。笑 今度教えたるわ。」









しばらくたわいもない話をして、だいぶリラックスしたところでAちゃんはトイレに立った。









そしてバーテンダーに声をかけた。









中「すいません、2人とも2杯目頼んだら……」

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作者名:あおゆ | 作成日時:2020年5月31日 21時

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