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Aside









「智洋さん…早く横にならないと」








神「ん〜そやなぁ、連れてってよ」









私は智洋さんの手を引いてベッドへ連れて行った。









神「ふぅ…」








ベッドの横に座り込んで智洋さんのおでこに冷えピタを貼った。









神「Aありがと。ハグして?」








いつもしっかりして溢れる父性というか、もはや母性に近いもので私を包んでお世話してくれた智洋さんは今、




珍しく私に甘えているみたいだった。









神「早よ治してAとチューしたい…


A、なぁなぁ、手ぇ繋ぎたい」









私も布団の中に潜り込んで、智洋さんを抱きしめた。








頭を撫でて、ほっぺにキス。それから手を握った。









神「んもぅ〜うつってまうよ〜?」









そう言いながらも拒絶はできないと言った感じでニコニコ笑う智洋さんがとっても愛しく感じる。









「…風邪がうつってもいいから、いつもどおり智洋さんと一緒に寝ます。」









神「……A、そばにおって」








「もちろん、いますよ?




……あ、お腹空いてないですか?」








神「大丈夫…」









やっぱりしんどそうだな。







いつもよりあったかい体の智洋さんを労るように優しく抱きしめ直してそのまま眠りについた。









……









神「A……」









ときどき智洋さんが私の名前を呼ぶ。寝言だけど。









……" 今日は甘えたいねん "









…ん?頭の中で智洋さんの声でそんな言葉がよぎる。









あ…思い出し頭痛。







……智洋さんは、たしか、









そうだ、









兄弟が多くて、女手一つで育てるお母さんのお手伝いをたくさんしてきたから





こんなに面倒見がいいんだ……








ほんの少しだけ…断片的に急に蘇った記憶。








智洋さんは、甘えるよりも甘えられて、兄弟のお世話をしてきたから


ときどき私に甘えたくなっていたのかもしれない。







以前、言われたことあるんだろう、甘えたいねんって。

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rio - 彼女ちゃんが可愛くて見ててにやけます!w (2019年12月17日 16時) (レス) id: 429f26e0ce (このIDを非表示/違反報告)
JWJUMP(プロフ) - このあとが楽しみです。更新がんばって下さい (2019年12月3日 7時) (レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 移行おめでとうございます!これからも更新楽しみです! (2019年11月18日 22時) (レス) id: c3db2cf019 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおゆ | 作成日時:2019年11月17日 17時

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