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小|中|大|「いい加減にしてほしい」
少女がそう呟いた。
少女は体をロープでぐるぐるに巻かれて逆さづりになっているが、頭に血が昇っている様子はなく平然と深いそうな顔をしていた。
「本当にね」
少女の隣で同じように逆さづりになっている少年もその邪眼をさらに鋭くさせて言う。
2人は朝起きていつものように過ごしていた。
それが気づけばこんな体制になっているのだから不愉快になっても仕方がないだろう。
「…………これは、この関節を外す授業を受けたからそれを使って脱出しろってことであってる?」
「…………僕の考えが間違っていなければあってるね」
2人は心なしかゆるまっている手首の拘束を見つけてため息をつく。
彼、あるいは彼女なりに難易度を下げたようだ。
「あれ、痛いから嫌い」
「僕もだよ」
少年はまだ声変わりもしていないと言うのに低い声を出す。
そんな2人の頭の中には
「痛みが生じるということは、まだまだ実力が足りないってことだよ。しっかり励みたまえ」
と、高みの見物をする彼あるいは彼女が現れる。
部屋に大きな舌打ちが響き渡った。執筆状態:連載中
少女がそう呟いた。
少女は体をロープでぐるぐるに巻かれて逆さづりになっているが、頭に血が昇っている様子はなく平然と深いそうな顔をしていた。
「本当にね」
少女の隣で同じように逆さづりになっている少年もその邪眼をさらに鋭くさせて言う。
2人は朝起きていつものように過ごしていた。
それが気づけばこんな体制になっているのだから不愉快になっても仕方がないだろう。
「…………これは、この関節を外す授業を受けたからそれを使って脱出しろってことであってる?」
「…………僕の考えが間違っていなければあってるね」
2人は心なしかゆるまっている手首の拘束を見つけてため息をつく。
彼、あるいは彼女なりに難易度を下げたようだ。
「あれ、痛いから嫌い」
「僕もだよ」
少年はまだ声変わりもしていないと言うのに低い声を出す。
そんな2人の頭の中には
「痛みが生じるということは、まだまだ実力が足りないってことだよ。しっかり励みたまえ」
と、高みの見物をする彼あるいは彼女が現れる。
部屋に大きな舌打ちが響き渡った。執筆状態:連載中
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作者名:ラーメン | 作成日時:2024年3月3日 12時