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中学二年生の時の春休み。
私の新しい父親と兄を紹介されたのは、春休みが明ける直前のことだった。
母と父はこれから同居するつもりらしいが、その同居先が私の通っている中学校からとても遠くなってしまう。
なので、兄の家で同居するのはどうかと提案があった。
正直もうすぐ新学期なのになぜこのことを早く言わなかったのかなど、少々苛立ちは感じたが。
父と母がいちゃいちゃしてる所なんて見たくもないので了承した。
急いで兄の家に荷物は運びこんだので、新学期前日である今日に間に合った。
『お兄ちゃん、このマイクとかスペック高そうなパソコンって仕事道具？』
あきらかにネット配信者が使うような機材、そして私も持っているすとぷりのグッズ。
これで配信者やってませんなんて言われても納得できない。
「あー……それについては後で話すからさ、ご飯食べよ。」
はぐらかしやがったな、私の目と耳は誤魔化せないぞ。
さとみくんと声が似すぎているし、部屋にあった金の盾にさとみと名前が入っている。
さとみくんじゃなくても只者じゃないってことは確かだ。
それに、目も似てるんだよな。笑った時とか。
「どうした？俺の目そんなに見て。」
『やっぱり、似すぎてるなと思って。』
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作者名：揺音想愛(yuotosoa) | 作成日時：2024年3月6日 13時
