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一郎side
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一郎「二郎!起きろ!もう昼だぞ!」
二郎の部屋の扉の前でそう言うと、部屋の中から返事が返ってくる。
二郎「…んん、ぁと5分…」
絶対5分じゃ起きないやつだ。
Aも多分そう思ってるだろうな。
俺は部屋の扉を開け、もう一度起こしに行く。
なかなか起きない…
いつもの事なのだが、今日は特に酷い。
一郎「よしA、二郎を起こしてくれ。」
『ええ、自分がですか?……やってみます。』
そういいAは二郎に近づく。
『え…っと、二郎さん?起きてください。もうお昼ですよ。』
Aがそう言うと、二郎は急に目を覚ました。
二郎「……??うああああああ!!!誰だお前!!?」
ビクッ!
『………』
二郎の大声に驚いたAが尻もちをついた。
一郎「あははははは!!」
顔を見合せ沈黙する2人に思わず大爆笑してしまった。
二郎「っ兄ちゃん!誰!?こいつ!」
二郎はそういい、Aを指さす。
一郎「二郎、人を指さすのは良くないぞ!」
二郎「ごめんよ兄ちゃん。ッじゃなくて!誰!?」
一郎「こいつはAってんだ 。仕事帰り、道の隅の方でうずくまってたから連れてきたんだ。」
二郎「A……?A!!!??ええええええええええええ!!!!!!??お前、あのAか!!!?」
『……二郎くん…久しぶり、だね?』
一郎「なんだなんだ、お前ら知り合いだったのか?」
二郎「知り合いも何も、昔施設で一緒だった奴だよ!よく一緒に遊んでたんだ!」
一郎「…俺はほとんど施設にいなかったからなぁ、でもそう言われてみればどこか懐かしい感じがするな!」
『自分もさっき、何故か少し施設でのことを思い出しました。』
二郎「どんなことだ?」
『えぇっと、大したことじゃないんだけど、昔施設の誰かに、なんで自分には父と母がいないのか〜って質問したんだ。でもその返答と人物がどうしても思い出せなくて…』
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作者名:ゆん | 作成日時:2021年1月21日 20時