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#8 ページ10

一郎side
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一郎「二郎!起きろ!もう昼だぞ!」



二郎の部屋の扉の前でそう言うと、部屋の中から返事が返ってくる。



二郎「…んん、ぁと5分…」



絶対5分じゃ起きないやつだ。



Aも多分そう思ってるだろうな。

俺は部屋の扉を開け、もう一度起こしに行く。

なかなか起きない…

いつもの事なのだが、今日は特に酷い。



一郎「よしA、二郎を起こしてくれ。」



『ええ、自分がですか?……やってみます。』



そういいAは二郎に近づく。



『え…っと、二郎さん?起きてください。もうお昼ですよ。』



Aがそう言うと、二郎は急に目を覚ました。



二郎「……??うああああああ!!!誰だお前!!?」



ビクッ!

『………』



二郎の大声に驚いたAが尻もちをついた。



一郎「あははははは!!」



顔を見合せ沈黙する2人に思わず大爆笑してしまった。



二郎「っ兄ちゃん!誰!?こいつ!」



二郎はそういい、Aを指さす。



一郎「二郎、人を指さすのは良くないぞ!」



二郎「ごめんよ兄ちゃん。ッじゃなくて!誰!?」



一郎「こいつはAってんだ 。仕事帰り、道の隅の方でうずくまってたから連れてきたんだ。」



二郎「A……?A!!!??ええええええええええええ!!!!!!??お前、あのAか!!!?」



『……二郎くん…久しぶり、だね?』



一郎「なんだなんだ、お前ら知り合いだったのか?」



二郎「知り合いも何も、昔施設で一緒だった奴だよ!よく一緒に遊んでたんだ!」



一郎「…俺はほとんど施設にいなかったからなぁ、でもそう言われてみればどこか懐かしい感じがするな!」



『自分もさっき、何故か少し施設でのことを思い出しました。』



二郎「どんなことだ?」



『えぇっと、大したことじゃないんだけど、昔施設の誰かに、なんで自分には父と母がいないのか〜って質問したんだ。でもその返答と人物がどうしても思い出せなくて…』







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文字数……



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作者名:ゆん | 作成日時:2021年1月21日 20時

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