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#3 ページ5
Aside
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「そうか、じゃあここに住まないか?」
そう言い、Aの頭に手を伸ばす。
その動作にAは過剰に反応し、ビクッと退く。
一郎「悪い、怖がらせたな。俺は山田一郎だ。お前は?名前言えるか?」
そういい、伸ばした手を引っ込める。
『……神谷 A…です…。』
蚊の鳴くような声か細い声でそう返す。
それでも山田一郎はしっかりと頷いた。
一郎「Aか、いい名前だな!A、帰るところがないなら俺らと一緒にいるってのはどうだ?」
久々に呼ばれた名前だ。
黙って俯くAに一郎はそっと囁く。
一郎「もちろんAを傷つけるなんてことは絶対にしない。ここにはもうお前を殴ったり蹴ったりす る奴なんていねぇよ。安心していいんだ。」
Aは俯いたまま一雫の涙を流す。
『ありがとう、ございます。』
最後にこんな言葉を口にしたのはいつだっただろうか。
もう随分と昔のことだ。
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【定期】
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作者名:ゆん | 作成日時:2021年1月21日 20時