ドラクエ11にトリップ！？《12》

468:初対面みたいな話し方 ページ28

キナイ:「イレブン、よく来てくれた。ヤツらを倒しくれてありがとう。心から礼を言うよ。
マーマン達に襲われ船を失い、海を漂っていると奇跡的にこの不思議な入り江に辿り着いてな。キズだらけで動けない俺をこの人魚が介抱してくれたんだ。おかげで命は助かった………まさか人魚を恨むこの俺が、人魚に命を救われるとはな。」

イレブン:「いいえ、無事で本当に良かったです。(……アレ？未来ではキナイさんはロミアとは会っているはずだよね？そんな初対面みたいな話し方にはならないと思うんだけど……。)」

イレブンがそう不思議がって居ると、キナイの奥に岩に腰かけている人魚のロミアが微笑みながら話しかけて来た。

ロミア:「めずらしいお客様だと思ったら、ひどいケガをした人間さん何ですもの！！あの時は本当に驚きましたわ！！人間さんのおケガを手当してやっと意識が戻ったかと思えば、マーマン達が襲いかかって来るし……けれどこちらの人間さんがキズだらけの身体で私を守って下さったから、不思議と怖くはありませんでした。」

A:「(ここのイベントは本当に何度やっても謎なんだよなぁ……。どうしてロミアが復活しているのか。まぁでも、1番しっくりくるのはやっぱり……歴史が収縮されるって事かな。)」

そんな事をAがぼんやりと考えているとロミアが「それに……」と言葉を続けた。

ロミア:「なぜだか嬉しかったんです。人間さんはどこか少し、私の待ち人に似ている気がして……ふふふ、私ったらおかしいですよね。
彼が助けに来てくれた……そんな気さえしたのよ……。とにかくイレブンさん、あなたのおかげで助かりました！！お礼を言わせてね。ありがとうございました！！」

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あれから勇者一行は船でナギムナー村に向かっている。なぜなら……

イレブン:『みんな、ごめん。少し考え事がしたいから船でナギムナー村に向かってもいいかな？もちろん、キナイさんが無事だったことは伝えるんだけど……。』

そこまで聞けば仲間達はイレブンが何を思っているのかを察したようで……

カミュ:『分かった。シルビアのおっさん、船の準備は大丈夫か？』

シルビア:『アリスちゃんがもう停めてくれてるわ。乗船はいつでもOKよん♪』

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