パパと娘のほんわか毎日【黄】3

寄り道3 ページ11

みんなで学校に戻ると、そこにはパパと、担任の先生とりかちゃんママがいた。


りか「ママ……！」


「パ、パ……」


担任「2人とも一緒だったのね！ 無事でよかったわあ」


担任の先生が、胸を撫で下ろす。


る「ご心配をおかけしました……」


りかママ「本当にありがとうございました」


先生とパパたちは、ちょっとお話しした後に、


る「さあ、行こっか、A」


とパパはそう言ってきた。


「うん」


りか「バイバイ」


「バイバイ」


りかちゃんと別れて、Aはランドセルの紐を握りながらパパといっしょにおうちに帰った。

パパは何も喋らない。
何かお話してよ……おこるなら、おこっていいから、何かいってほしい。

結局、パパはおうちに入るまで一言も喋らなかった。


る「A、ランドセルおろしたらおいで」


「うん」


Aは、ランドセルをおろしてリビングに行くと、パパに座るよう言われた。


る「どうして、すぐお家に帰らなかったの」


Aは思わず、何も答えないで下を向いた。


る「黙っていたら分かんないよ。どうしてお家に帰ってこなかったの？ 今まで」


「こーえんで……うさちゃんいるって聞いたから……見たかったの」


る「寄り道だよね、それ」


「……」


る「まっすぐ家に帰りましょうって、先生から言われていたんじゃない？」


わたしが顔を歪ませると、目からいっぱいなみだが溢れた。


「ごべんなざい、ごべんなざい」


る「A……」


「寄り道して、ごべんなざい、もうしません！ ごべんなざい！」


る「もういいよ」


パパは、Aの肩を抱いた。


「ごべんなざい、ごべんなざい」


る「泣かないで、いい子だから！ ……ほら、チーン」


パパが出してくれたティッシュで、Aは鼻をかんだ。





〜その後ツイッターにて〜

る『今日、ふうが帰ってくるの遅いと思ったらお友達と寄り道‼︎
でも家に帰ったら、ふうは泣きながら『ごめんなさい』って言ってくれました!
ふうは、とってもえらい子ちゃんです！』


リ『ちゃんと、ごめんなさいできてふうちゃん偉いですね！』


リ『ふうちゃん、なんでも許してあげる親じゃなくて、ちゃんと叱ってくれるパパでよかったね』

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