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数時間前....
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「今日の仕事は次で終わりだ。
予定通りの時間に終わらせるぞ。
.....聞いているのか、太宰？」
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武装探偵社の同僚兼相棒の青年____国木田独歩に自分の名前を呼ばれた青年____太宰治は、自分より数歩先を歩く国木田の方を向き、
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「...ゴメン、聞いてなかった！」と、あどけない顔をして云った。
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だが、そんな言葉、理想主義者の国木田が許す筈が無く、
太宰の胸ぐらを掴み、前後へ揺らした。
...しかも、下手すれば身体がポッキリ割れてしまうのでは無いかと云う勢いで。
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「御前は！！どれだけ！！俺に！！苦労を！！負わせれば！！気が済むのだ！！」
「えぇ〜〜〜だって、国木田君で遊ぶの、とぉぉぉおっても面白いんだものぉぉぉ〜〜〜」
太宰が言葉を発するごとに、国木田のこめかみに青筋が浮かぶ。
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「貴様ぁぁぁあ.....」
「まぁまァ、そうカッカしないで。
あまり感情を人に当て過ぎると、どんどん労力を使って、寿命が縮む原因になるらしいよ？？」
「何！！？？」
....嘘である。
然し、国木田は太宰の嘘に直ぐに騙される。
その為、よく太宰に遊ばれては、説教をし、予定を乱されると云うのが、日常茶飯事であった。
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そんな、他愛も無い(？)話をしていると、
「あの......」
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突然、一人の女性が二人に話し掛けてきた。
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「どうされました？何かお困りですか？」
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太宰が優しい口調で問い掛けると、女性の顔色は段々消え失せていった。
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「矢っ張り....私の事なんか、憶えて居ないですよね...
私何か、其の程度の女だった、と云う事ですよね...」
と、ブツブツと何かを話し出した。
急な表情の変化に、太宰は流石に(ほんの少しだが)心配になり、もう一度声を掛けた。
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「あの...私達、何処でお逢いしましたか...？」
すると、女はさっきよりも暗い口調で
「あぁ、矢っ張り...」
と云った。
その時だ。
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太宰の腹部に、突然痛みが走った。
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そこにあったのは、折り畳み式のナイ.フだった。
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「良いんです...思い出そうとしなくて良いんです...
其の代わり....
私が貴方を愛してアゲル」
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其の言葉を聞き終わると同時に、太宰の身体がグラりと揺れ、地面へと倒れた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
輪廻(プロフ) - 悠さん» コメント有難う御座います！亀更新ですみません💦そう言って貰えると迚嬉しいです…😭✨勉強頑張りながら、更新出来たらと思って居ますので、これからも見守って居てくれると嬉しいです！ (9月7日 20時) (
レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 受験頑張ってください!!!応援してます!更新はゆっくり待ってるんで安心して勉強に励んでくださいね!そして、久々の更新ありがとうございます!この話大好きなのでとっても嬉しいです! (9月6日 20時) (レス) @page26 id: efb8355445 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 眠いちゃんさん» ななななんと...！こんな偶然が或るなんて...あっえっ好きだなんてそんな事云られたら更新頑張るしかないじゃないですか(((((( (2023年3月18日 18時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 丁度誰かの心臓になれたら聞いてました…(十頁目を読んでいるときサビだった) あっ好きです(申し訳ございません) (2023年3月18日 0時) (レス) @page15 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 裏葉さん» コメント有難う御座います！本当ですか！？テーマだけで裏葉さんの心を掴めたなら迚嬉しいです！😭✨小説の中身でも、期待に答えられる様頑張ります！💪💪💪 (2023年1月9日 9時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輪廻 | 作成日時：2022年5月21日 22時
