十九頁目... ページ24
太宰 side_________...
.
.
.
まぁ、皆が此処迄云うのは仕様がない事ではある。
柄では無いが、私自身も自分の事は清く健全な人間とは思っては居ない。
今迄やって来た行いも、迚Aちゃんに明かせるような物では無い。
穢く汚れた、どす黒い血が、私の体内には流れて居るのだと、時々思う。
けれど、其れでも彼の子は、
��_________ただ、太宰さんの云ってくれた言葉が、嬉しくて...��
清く儚く、直ぐに壊れてしまいそうな硝子の様な彼女は、こんな私の事を信用して呉れようとしているのだ。
太「...国木田君や乱歩さんが云ってる様に、始めは少し遊んでやろうと思ったんだ。」
我乍ら最低だと、苦笑が浮かぶ。
太「けれど違ったんだ...彼女は、私の触れて良い様な人では無い。なのに、私に濁りの無い笑顔を向けてくれる.......
そんな彼女に、少しでも希望を与えたいと、思ってしまったんだ。」
惚れた弱みとは恐ろしい物だ。
人を、此処迄動かす力が在るのだから。
敦「っ、あの！」
静寂に包まれた仕事場を、敦君の一声で塗り潰す。
敦「いきなり其の人の御友達に成るのは難しいかもしれないけれど...僕で良ければ、御見舞に行っても良いですか？」
少し照れ臭そうに笑う敦君を見て、探偵社の空気がふわりと和む。
鏡「敦が云うなら...私も行く。貴方が此処迄して尽くす人、少し気になるかも。」
与「其れなら妾も着いて行くよ。」
谷「じゃあ僕は、お花の予約でもして来ますね！」
ナ「兄様が行くなら、私も御一緒しますわ！」
賢「御見舞に行くなら、畑で育てている新鮮な果物を持って行きます！」
乱「何だ〜皆行くの？じゃあ僕も行くー！」
次から次へと、御見舞への段取りが進められて行く。
国「太宰。」
ふと、国木田君に声を掛けられる。
国「御前...そんなに彼女を好いて居るのか？」
心底信用出来ないとでも云いたげな表情で聞いてくる。
太「嗚呼、勿論。」
_____彼女となら、此の世界で生きるのも悪くないって思える程、ね？______
すると国木田君はふっと微笑み、
国「ならば近い内に太宰の自 殺趣味を止める手伝いを、其の人にして貰う為のお願いをしに行かねばな。」
と告げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
輪廻(プロフ) - 悠さん» コメント有難う御座います！亀更新ですみません💦そう言って貰えると迚嬉しいです…😭✨勉強頑張りながら、更新出来たらと思って居ますので、これからも見守って居てくれると嬉しいです！ (9月7日 20時) (
レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 受験頑張ってください!!!応援してます!更新はゆっくり待ってるんで安心して勉強に励んでくださいね!そして、久々の更新ありがとうございます!この話大好きなのでとっても嬉しいです! (9月6日 20時) (レス) @page26 id: efb8355445 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 眠いちゃんさん» ななななんと...！こんな偶然が或るなんて...あっえっ好きだなんてそんな事云られたら更新頑張るしかないじゃないですか(((((( (2023年3月18日 18時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 丁度誰かの心臓になれたら聞いてました…(十頁目を読んでいるときサビだった) あっ好きです(申し訳ございません) (2023年3月18日 0時) (レス) @page15 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 裏葉さん» コメント有難う御座います！本当ですか！？テーマだけで裏葉さんの心を掴めたなら迚嬉しいです！😭✨小説の中身でも、期待に答えられる様頑張ります！💪💪💪 (2023年1月9日 9時) (レス) id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：輪廻 | 作成日時：2022年5月21日 22時
