糸師凛はマネの犬

わん5 ページ6

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『…あ、凛ちゃん居た』




声を掛けるもガン無視……拗ねてるなあ……

こういう時は、変に刺激しないのが1番だけど、今回は理由が分からない




『ねえ、凛ちゃん。話してくれないと分かんないな』


「…………」




無視、か

……まあ私にだって、策はあるし





『…じゃあ、戻るね』


「……」




やっぱり、そうすると思った
予想通り凛ちゃんは、無言で私の腕を掴んだ





『……』


「……っ……俺じゃなくて、違うヤツの事を先に心配すんのが……気に入らなかった」


『うんうん』





なーんだそんな事か





そんな事で拗ねた凛ちゃんが可愛すぎて抱き着くと、勢いがあったのに軽々と受け止めてくれた……ずきゅん






『私はマネージャーだからさ、怪我優先』


「……」


『でもね、ほんとはずっと凛ちゃんの心配してたよ。何言われたんだろうな〜とかね』


「……ん」





そう伝えるて凛ちゃんの顔を見ると、確実に顔が和らいでいた





「お前が心配なんて俺で充分だ」


『あは、それはムズいわ〜……』






『……ねえ凛ちゃん』


「……何だ」


『ちゃんと仲直りしなね』


「……」





あからさまに嫌な顔しないでよ

仲直りしないと、凛ちゃん1人になっちゃうよ





『……しなさい』


「……」


『無視しない。わんは？』


「…………………………わん」






よろしい




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