糸師凛はマネの犬

わん14 ページ15

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私は凛ちゃんに看病されて、すっかり元気になった




『んー…っ』




スポドリを作ってるんだけど髪の毛が落ちてきて邪魔過ぎる

…結ぶか





『…』



不器用過ぎてアホ毛がめっちゃ出てる





「俺やろうか…？」


『ちぎりん！上手そうだもんね、頼もっかな』




そう言いかけた時、凛ちゃんに腕を引っ張られた




『うあ、凛ちゃん！』


「………俺がやる」


『んえ…凛ちゃんが？』


「…俺邪魔みたいだし行くわ…」




なんかごめん


……凛ちゃんの顔が般若になってる気がするけど気のせい気のせい





『えーっと…じゃあ、よろしく…？』


「ん」




そう言うと、凛ちゃんは私の髪の毛をサラサラと触りだした


…凛ちゃん流石、器用だなあ






『でもいきなり来たからちょっとびっくりしちゃった』


「……別に。結構前から居たけどA気付かなかった」


『え…？！ほんと？』


「……」







「……あんま他のやつに触らせんなよ」


『……凛ちゃん』


「……」


『耳赤い』


「……っ」




うちの幼馴染可愛すぎないか


凛ちゃんは、カッコイイこと真顔で言いそうだけどそうでも無いんだよね


……しっかり照れてらっしゃる





『凛ちゃんにだって私だけがくっついてるもーん』


「当たり前だ」





照れてそっぽ向いたな







『……てか上手すぎない？！可愛い！ポニーテールしてくれたんだ！』




しっかり編み込みまで…

私より女子力高めな凛ちゃん…可愛い






『ねーねーっどおー？』


「……ふん」


『こら！なんて言うんだっけ、こういう時！』


「……………かわ……いい」


『よろしい』





真っ赤だね凛ちゃん

(ちなみに私も真っ赤です)


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