糸師凛はマネの犬

わん11 ページ12

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昨日からずっと、凛ちゃんは私のそばから離れなかった

いや、前までもそうなんだけど正確にはスキンシップが激しくなった







『……ねえ凛ちゃん』


「…何だ」


『これはちょっとくっつき過ぎかな』


「気の所為だ」




……寝る前に資料を読んでいた私の肩にぴっとりとくっ付けられ、おまけに凛ちゃんは私の髪の毛を弄っている





『……恥ずかしーよ』


「髪サラサラだから気にすんな。それより資料ちゃんと読めよ」






誰のせいだと思ってんだ^^







『……凛ちゃん良い匂いだねえ…』


「俺はAとずっと居るからな」


『関係ないと思うよ……』






なんだか今日の凛ちゃんは甘々だ


調子が狂うなあ…






『……ねえ凛ちゃん、なんか熱くない……？』






ピタッと体が密着していたからなんとなく思っていたけど、体温高くないか……？


そう思うと、顔も赤い気がしてくる






『……熱……？』






今は練習期間だから良いものの、凛ちゃんの大切な練習時間が奪われるなんて……そんなことになったら許さないぞ、熱








『…体温計持ってくる』


「いい」


『……何で止めるの、凛ちゃん』


「……俺は平気だ」


『そんな事言って無理するんでしょ』








凛ちゃんは、頑張り屋さんだから




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