糸師凛はマネの犬

わん23 ページ25

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『潔くん達…一緒に食べて良い？』


「Aお疲れ様！勿論！」


『(てんし………)』




ちなみに潔くんの周りのやつらはまだやってんのかこいつ…みたいな目で見てきてます

…うるさい





「でもA、あっちに居るぞ？例の………」


「千切シャラップ！…Aの顔怖いから…」





聞こえてるんですけどね






「…(A寂しそう…早く仲直りすりゃーいいのに)」


『美味しーっ！！これめっちゃ上手い！食べてみて！』


「ん！(可愛いからまだ良いか)」





「でもあいつも元気ねーよな…なんかしょげた犬？って感じ」


「それ本人に聞こえたら殺されるぞ…確かにそうだけど」


『何2人ともコソコソ話してるの？』


「べべべべ別に…」




怪しい






『あのさ、今日…夜寝れないからまた行っていい…？』


「ん！俺が行っても良いけど…」


『それは悪いよ！私が弱いだけだから…』


「A……」





今まで、こうやって喧嘩する時も稀にあった


その度私と凛ちゃん、お互いに離れたらやっていけなくてすぐ仲直りしたんだけどね



でも今は、せっかくこんなに優しい友達も出来たんだし、この機会に凛ちゃんに依存するのをやめたかった




そう言いながら、凛ちゃんの事ばかり考えているけど






『(凛ちゃんが居ないと生きてけない…)』





でも今更自分からいくのも悔しい…









…










「(何で他の奴と居るんだよ、A)」









俺はお前が居ないと、息を吸うことも難しい







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