午後の病院4 ページ10
麻里子side
カンファレンスの帰りに廊下を歩いてたら、
仕事途中のみなみと遭遇した。
〜廊下〜
み 「 ちょうど外科に資料を届けたかったから、
まりちゃんに会えて良かったわ〜。」
麻 「 ほんとたまたま。
目の前にちっちゃい白衣が歩いてたんだもん。(笑)」
み 「 小さいのは今更否定しないけど、、、(苦笑)」
麻 「 あれ・・・?あれって・・・」
み 「 うんー?」
麻 「 あれ・・・明日香と優子かしら・・・」
み 「 あっ、ほんとだっ。絶対そうだっ。
よしっ、声掛けに行こーーーっ、、、♪」
麻 「 ちょ、、、やめなさい。(汗)」
み 「 なんでさー、、、」
廊下をみなみとステーションに向かって歩いてたら、
先の方に微かに優子と明日香の背中が見えた。
麻 「 2人の時間を過ごしてるんだから邪魔しないの。」
み 「 むー、、、」
麻 「 明日香、来てたのね。(微笑み)」
み 「 制服だから、そのまま来たんかな?」
麻 「 優子がリハビリを兼ねて歩くって言うのは、
看護師から聞いてたけど、まさか明日香と歩いてたとは。」
み 「 微笑ましい後ろ姿だな〜。」
麻 「 明日香、相当優子のことを心配してたみたいだから。」
み 「 ゆうちゃん、これから大丈夫かな・・・」
麻 「 何か相談でも受けてるの?」
み 「 ううん。逆に、何もないから、
何考えてるかも分からないし大丈夫かなって。。。」
麻 「 そう・・・」
み 「 悩むことも考えることもないくらい、
今はゆっくりと穏やかに休んでるなら、良いんだけど。」
持ってるバインダーをパタパタとさせながら呟くみなみ。
離れていても明日香が優子をサポートしてるのが分かる。
麻 「 明日香って、案外上手かもね。」
み 「 え、なにが?・・・って、私の話聞いてた?」
麻 「 聞いてたわよ。」
み 「 で、なにが?」
麻 「 明日香って自分の為にもだけど、
何よりも人のために動ける人なのかもしれないわね。」
み 「 あー、、、面倒見もいいし?」
麻 「 まぁみなみの意見はいいとして。」
み 「 なんでよっ。」
麻 「 みなみはどうせ、
優子のことしか考えてないじゃない。」
み 「 良いじゃんか、実の姉だし。悪いかっ。」
麻 「 他の姉妹だって、列記とした実の姉妹だけどね。」
明日香と優子がどういう会話をして、
どんな世界を共有してるのかは分からないけど、
それでもその後ろ姿からは平和な空気が滲んでる。
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作者名:優菜 | 作成日時:2023年10月30日 18時