午後の病院3 ページ9
明日香side
ゆっくりだけどしっかりとした足取りだし、
本当にリハビリ?ってくらい、止めないとどこまでも歩く。
ゆうちゃんの体力と気力って相当なものがあると思う。
優 「 ふぅ・・・明日香、疲れてない?」
明 「 ゆうちゃんこそ大丈夫?かなり歩いてきたけど。」
優 「 ね。病棟の端まで来ちゃった・・・(笑)」
明 「 少し休む?」
優 「 ううん。そろそろ戻ろうかな。」
明 「 ゆうちゃん、凄い努力家だね。」
優 「 明日香が一緒だから、楽しくてつい・・・(笑)」
明 「 えっ、無理させちゃってないっ?」
優 「 おかげでたくさん歩けた。ありがとう。。。(笑)」
明 「 退院前に疲れさせちゃったよね。。。」
優 「 ううん。どうせ、ゆっくりなんてしてられないから。
休んでてって言われたって、暇だし・・・(笑)」
そう言うってことは、
まりちゃんとかにはゆっくりしててって言われてたのかな。
優 「 外科に入ってる人たちはみんな、
怪我とか手術とか抱えてて静かだよねー・・・」
明 「 小児科とは全然違うね。(笑)」
優 「 それでも、ここの方が、うんと早く時間が進んでて、
時間と争ってるんだよ・・・不思議だよね。。。」
明 「 なんか意外。。。」
優 「 うん?」
明 「 同じ病院なのに、よく見ると全然違うなーって。」
優 「 違うよね。。。(笑)
私も、小児科じゃないと、何か落ち着かないもん。」
明 「 逆に?(笑)」
優 「 慣れだからね。(笑)
・・・そういえば明日香。はるちゃんって元気?」
明 「 え、うん、、、(汗)」
ゆうちゃんの病室までの廊下をゆっくりと戻りながら、
会話をしてたら急に話のベクトルが変化した。
優 「 なら、良いんだけど、、、なんか、鼻声だよね。最近。」
明 「 それはそうかも。
家でもよく鼻を啜ってるし鼻をかんでるよ。」
優 「 風邪引いてなきゃいいんだけど、、、」
明 「 今日、具合悪そうだったの?」
優 「 ううん。ただ、本人が、
あまり気にしてなさそうだから、心配だな、って。」
明 「 全然大丈夫だよ〜って、家でも笑ってるよ。」
優 「 ほんと、楽観的なんだから・・・(笑)」
明 「 薬は飲んでるみたいだけど、、、
イマイチ効果は無いんじゃないかな。改善してなさそう。」
由紀が帰ってきて、ゆうちゃんも帰ってくるのに、
はるちゃんは真剣に風邪を治そうとする気配がない。(笑)
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作者名:優菜 | 作成日時:2023年10月30日 18時