お見送り3 ページ32
優子side
もうかれこれ10分くらい、莉乃が私の脚にしがみついてる。
里英は呆れちゃって垣根の所に座り込んじゃってる。
優 「 里英もお友だちもみんな待ってるよ〜?」
里 「 莉乃ちゃーん。。。」
莉 「 ・・・(ギュ、、、)」
優 「 今日の給食は、莉乃の好きな麺さんだったよー?」
莉 「 ・・・(ギュ、、、)」
里 「 デザートのみかんさん、里英の半分あげるよー?」
優 「 優しいね里英〜。里英がくれるってよ?」
莉 「 ・・・っ、、、(ウル)」
優 「 学校が終わったら迎えにも来るから、
頑張って里英と学校に行っておいで。(撫)」
莉 「 ・・・・・・ぎゅぅ、、、(ボソ、、、)」
優 「 ぎゅう?ぎゅーする?」
莉 「 してぇ・・・・・?(ウル)」
優 「 はい、ぎゅーっ、、、(ギュゥ、、、)」
上目遣いで私の脚にしがみつきながらお願いしてくる莉乃。
莉乃に視線を合わせて抱きしめてあげたら、
クルッっと向きを変えて里英の方へタタタッと走ってった。
莉 「 里英ちゃんっ。」
里 「 莉乃ちゃんっ。行こー♪」
莉 「 んっ、、、」
優 「 行ってらっしゃい〜。楽しんでね〜。(微笑み)」
里 「 ゆうちゃんバイバイ〜♪」
優 「 バイバイ〜。(笑)」
莉 「 ・・・・・・・っ、、、(クルッ)
・・・はやく、むかえきてねっ、、、」
優 「 うんっ。莉乃も行ってらっしゃい。(微笑み)」
莉 「 またねっ、、、」
優 「 ・・・・・・そりゃ、
学校に行きたくないような日もあるよね。。。(笑)」
里英と手をつないで下駄箱に入っていった莉乃。
大人だって仕事が億劫に感じる日があるんだもん、
子どもなら尚更、離れるのが寂しい時だってあるはず。
〜15分後・リビング〜
──ガチャ、、、
優 「 ただいまー・・・」
麻 「 おかえり。遅かったわね。大丈夫だった?」
優 「 私は大丈夫だけど、、、莉乃が登校渋りしちゃって、、、」
麻 「 そうだったの?何かあったのかしら、、、(汗)」
優 「 んー、、、具合は大丈夫そうだったから、
たぶん・・・そういう日もあるよね、、、って。。。(笑)」
麻 「 そうねぇ、、、
子どもなりに考えて闘ってるものもあるだろうから。」
優 「 だよね。。。
学校では何事もなく楽しめてるといいんだけど。」
帰りに迎えに行った時に元気そうだったら、
ご褒美としてアイスでも買ってあげようかな。
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作者名:優菜 | 作成日時:2023年10月30日 18時