リビング6 ページ20
優子side
飲みたい。飲まなきゃ。と思えば思う程、
手が震えて鼓動が速くなって息が上がって・・・
どうにも自分を上手くコントロール出来ない。
麻 「 もちろん飲んだ方が優子のためになるだろうし、
お姉ちゃんとしても医者としても飲んでほしいとも思う。
けど、優子が大丈夫って思って安心して飲めなきゃ。」
陽 「 そうだよ。それじゃなきゃ意味がないんだよ。」
麻 「 そこが1番大事なんだよ。」
陽 「 飲めたら、でいいからね。」
優 「 ・・・の、め・・・たら・・・」
陽 「 うん。(微笑み)」
優 「 ごめ・・・じかん､､､つかっちゃ、って・・・」
陽 「 いいんだよ〜。たっぷり使っていいの。(笑)」
み 「 優子の健康と安全が一番だから。(撫)」
優 「 ぅん・・・」
みなみが優しく抱きしめてくれて頭や背中を撫でてくれる。
それが心地よくて、何でも大丈夫だよ。って、
言ってくれてるようで気持ちが軽くなる。
み 「 ゆうちゃんの味方だからね。(撫)」
優 「 ぁりがと・・・(微笑み)」
陽 「 飲めそうな時が来なくてもいいし、
飲めるかも？って思った時にチャレンジしてみて、
実際にまた飲めなくても大丈夫だからねー。」
優 「 ぅん､､､」
麻 「 気負い過ぎないで、
コツコツ向き合って行きましょう。(微笑み)」
優 「 ぅん､､､ちょっと・・・休む｡｡｡」
み 「 うん。何か飲む？淹れて来るよ。」
優 「 まかせる｡｡｡(笑)」
み 「 分かった。リラックス出来るやつ、持ってくるね。」
優 「 ぅん・・・」
みなみが席を外してくれて、
まりちゃんもはるちゃんも空気を読んだかのように、
距離を置いて私を1人にさせてくれた。
優 「 ・・・・・・ﾊｧ・・・」
？ 「 ・・・・・・ゆうちゃん､､､？」
優 「 ・・・・・・､､､？」
由 「 ・・・大丈夫・・・？」
優 「 ・・・ﾊｧ・・・由紀｡｡｡(微笑み)」
由 「 無理して笑わないで。(微笑み)」
優 「 ・・・んふ・・・」
由 「 いいって。笑わないで。知ってる？
無理して笑ってると心が可笑しくなっちゃうんだよ。」
優 「 ・・・無理してないよ・・・(笑)
由紀、優しいなぁ､､､って・・・思って・・・(微笑み)」
由 「 心が麻痺しちゃうんだって。無理して笑うと。」
無理してるんじゃない。強がってるんじゃない。
由紀が来てくれた優しさや声を掛けてくれたその愛が、
温かくて自然と心から笑みが溢れた。
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年10月30日 18時
