廊下 ページ8
敦子side
由依が由紀と優子の様子を伝えるために、
お昼になったらこっちに来るって言ってたのに来ないから、
痺れを切らして優子のとこに来てみたら・・・(呆)
敦 「 ふぅ・・・これで片付けられたかな｡｡｡」
彩 「 手伝ってくれて助かったわ。」
由依 「 優子も綺麗になったし。(撫)」
優 「 ・・・・・・・・・ｽｰ､､､」
敦 「 廊下に出ない？優子を起こしちゃ悪いし。」
彩 「 え、なん。(驚)」
由依 「 そろそろほんまに仕事に戻らな。」
彩 「 あーそうやっ。
ウチも午後からリハビリ対応あってんっ。」
敦 「 じゃあちょうどいいよね。廊下。」
無理やり言葉をかぶせて、
彩と由依と共に廊下に出た。
〜廊下〜
敦 「 優子がどれだけ懇願したか、どれどけ可愛かったか、
分からないけどあのお菓子の量は異常すぎ。」
彩 「 ・・・」
敦 「 子どもにあげて良い量ってあるの。」
由依 「 ・・・」
敦 「 ねぇ2人とも聞いてる？」
彩・由依 「 聞いてる聞いてる。(汗)」
敦 「 優子が甘えてくれて喜んでくれて、
嬉しがってくれて幸せそうだったら、
何でもあげて甘やかしたくなる気持ちも分かるけど、
それで優子を苦しめることもあるんだよ？」
彩 「 ・・・(苦笑)」
敦 「 お菓子やジュースのせいでご飯を食べなくなったら、
成長スピードも落ちるし大きく強くならないし、
体力もつかなくて病気にだって関係してくるんだし。」
彩 「 でもそれって裏を返したら、
優子に我慢させたらストレスが溜まって、
病気が悪化することだってあるってことやん。」
敦 「 姉に口答えするの？」
彩・由依 「 ・・・(苦笑)」
廊下に出てから私の数歩先を歩いて背を向けてる2人。
彩も由依も本当に聞いてるのかよく分からない。
敦 「 せっかく優子が頑張って入院してるんだから、
こうやって姉が水を刺すようなことをするのは、
さすがに如何なものかって言ってるの。わかる？」
由依 「 けど、薬も飲んでくれたんやし。」
彩 「 お菓子を掴んだり口に運んだりして、
良い療育にもなったし。そんなんリハビリやん。」
敦 「 やり方はもっとあるでしょ。考えが浅はかなの。」
彩 「 じゃあ優子が悪い言うん？それちゃうから。」
敦 「 そんな事言ってない。」
あくまでも私は彩と由依に怒ってる。
まだ優子には自己管理は難しいだろうし、
お菓子が目の前にあって与えられたら食べるに決まってる。
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
