小児病室6 ページ7
彩side
優子は手と顔の口周りをチョコやら綿あめやら・・・
数々のお菓子で美味しそうにコーティングした状態で、
満足したように幸せそうな顔でスヤスヤと眠りについた。
優 「 ・・・・・・・・・・ｽｰ､､､」
由依 「 もうお腹いっぱいなったんかな。」
彩 「 幸せそうやなー・・・(微笑み)」
由依 「 これ、拭いてあげな虫来る？」
彩 「 脱脂綿あったよな？拭くか。
・・・いや、拭く前に写真やな。これは可愛い。」
優 「 ・・・・・・・・・ｽｰ､､､」
──カシャ､､､
彩 「 はい優勝〜。」
由依 「 残ったお菓子、また後で食べるかな。」
彩 「 また時間が経ったら食べたくなるやろ。」
由依 「 飲み物は冷蔵庫に入れとくわー。」
──ガラガラ､､､
彩・由依 「 ・・・？」
ドアが開く音がして振り返ったらあっちゃんだった。
今、歯医者に用は無いんだけどな・・・
敦 「 お昼に来るって言ってたのに来ないから、
わざわざ来ちゃったよー。」
由依 「 あーそうそう。
この彩坊主が拘束しとってたん。」
彩 「 姉との約束を破るとかこのポンコツ由依は。」
敦 「 わ・・・なにこれ､､､(驚)」
由依 「 優子なら寝ちゃったんよ。」
敦 「 そうじゃなくて・・・
このお菓子とジュースの量は何ってこと。(驚)」
彩 「 パーティ。」
由依 「 うん。」
敦 「 誰の許可で。」
由依 「 優子がお菓子食べたい言うから。」
彩 「 優子がジュースやー言うから。」
敦 「 同時に似たようなこと喋らないで。」
ベッドとテーブルに散らかるお菓子たちを見て、
あっちゃんが至極怖い顔をしている。
敦 「 与えすぎじゃない？」
彩 「 そう？優子、嬉しそうやったし幸せそうやったで。」
由依 「 可愛いから思わずやん。」
彩 「 あの顔を見てたら分かる。あげたくもなる。」
由依 「 うん。」
敦 「 しかも何この顔周り。汚れたままじゃん。」
彩 「 今拭くとこやて。」
敦 「 かぶれたらどうするの？
もしかして、寝る前に歯磨きしてないとかないよね？」
彩・由依 「 っ・・・はえ？(汗)」
敦 「 すっとぼけないで。」
彩・由依 「 ・・・(汗)」
敦 「 片付けるよ。
こんなのバレたら陽ちゃんに怒られるから。」
陽ちゃんに怒られる前にあっちゃんが怒っとるやん。
あー嫌や、怖い怖い。
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作者名：優菜 | 作成日時：2023年11月3日 21時
