リビング3 ページ46
麻里子side
陽菜は車を走らせて優子を探しに行って、
みなみは走って家を飛び出して行った。
麻 「 ・・・・・・・そうかもしれない。。。」
明 「 え、、、?なにが???」
麻 「 明日香が、言った通りかもしれない。。。」
明 「 ・・・???」
麻 「 私、本当は心のどっかで、
優子が居心地が悪くなって家を出てくのは、
私の話に聞く耳すら持たないで自分勝手に行動してた、
優子自身のせいで、責任なんだから、って・・・」
明 「 最低だよ。」
麻 「 ・・・」
明 「 そんな風に思って、
そんな風にしか見てなかったなんて、最低だよ。」
麻 「 いい歳した大人なんだから、って。
自己管理くらい出来ない人が怒られて注意されて、
居づらいからって都合良く逃げた、って・・・」
優子がリビングを出て家も出てったとき、
そういう感情が湧かなかったと言うと嘘になる。
麻 「 まさか、こうなるなんて・・・
優子が、出ていくなんて・・・考えにもなかった。。。」
明 「 それだけゆうちゃんには限界だったんだよ。
言った側にとっては些細な一言も、
言われたゆうちゃんにとっては凄く辛かったんだよ。」
麻 「 言って、満足してた。。。のかもな・・・
私の話なんて聞き入れないで働く優子の思いなんて、
聞く価値すらないし言わせる価値すらないと思ってた。。。」
明 「 酷すぎる。。。それでも姉?」
麻 「 こんな自分の気持ちも思いも通じない優子、
間違っても私の妹だって認めてたまるか、って。。。」
優子の行動、言動の全てに引っかかって、
突っかかって、私の方からイライラして全てに当たってた。
麻 「 ・・・・・・けど、、、
優子の事を、心配してたのは、本当。」
明 「 本当に、心配してたの、、、?」
麻 「 してた。。。優子がまた倒れたらって思うと怖くかった。
守れない自分を想像して苦しむ優子が浮かんで怖かった。」
明 「 怖いのと、ゆうちゃんへの思いは、違うでしょ。」
麻 「 明日香に言われて気付いた。厳密に言えば違うよね。
優子の事、気にし過ぎてヤケになってたのかも。」
明 「 思いが強すぎて、思いが伝わりすぎて、
まりちゃんの言葉が全部正論で最も過ぎたから、
ゆうちゃん的にも逆にキツかったんじゃないかな、、、」
てっきり私は、私の声が優子に響いてないと思ってた。
ただ頭ごなしに言われるのが嫌で避けてたのかと思ってた。
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🥕 - まりちゃんのゆうちゃんを思う気持ちもわかります( ; ; )ゆうちゃんがちゃんとまりちゃんにも心開いて甘えられますように🥹 (2022年9月25日 20時) (レス) @page6 id: 2f31ccf370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優菜 | 作成日時:2022年9月20日 18時