私の姉はお医者さんPart56

説教2 ページ49

優子side



私の身体は私が一番理解してる。
仕事だって大丈夫だと判断してるからこの時間まで働いてる。



麻 「 あんたがどこまで忙しいかなんて分からないけど、
今日1日、1回も連絡すらしなかったじゃない。」



優 「 仕事中に携帯触れるほど余裕ないってわかんない？
じゃあまりちゃん、オペ中に携帯いじれんの？」



麻 「 そのくらいの時間も作れないなら、やりすぎてる。
お昼だってせっかくみんなで食べようとしてたのに。」



優 「 せっかくってなに？3人が勝手に決めたんじゃん。
別に誘ってくれって頼んでないよね？ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ、はぁ､､､」



麻 「 昼休みを潰してまで仕事をしてそんなに楽しい？」



優 「 楽しくてやってるんじゃないって､､､(呆)」



やらなきゃいけない仕事がその時間にあっただけ。
それだけの事なのにいちいち怒られる要素ある？



優 「 勘違いしてるようだから教えるけど・・・ｹﾞﾎｯ､､､
華型であれやるこれやる、あれが得意だ、なんて言って、
悠長に仕事とその内容を選んで仕事をしてる第一外科と、
ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ､､､ｹﾞﾎｯ、目の前の事をやっても終わらない、
幅と重みのある小児科とは世界も感覚も違うのっ。ｹﾞﾎｯ､､､」



麻 「 小児科に文句があるなら異動すれば？
引き合いに出して外科をバカにしないでくれる？」



優 「 好きな時間に休み取ってお昼食べてっ、ｹﾞﾎｹﾞﾎ､､､
夜は家に居れて､､､？恵まれた職場で良かったじゃんっ。」



麻 「 働き過ぎで直ぐに倒れる、
自己管理能力すら無い人に言われたくない。」



優 「 っ・・・」



身体が丈夫で倒れた事すらない人なんかに、
悔しいけど私の気持ちなんてわかるはずがない。



麻 「 由紀のことだって。」



優 「 由紀のことまで私のせいだって言うの？
私が悪いから、ｹﾞﾎｯ､､､って、由紀まで、巻き込まないで､､､」



麻 「 由紀の事を妹の口から聞けなかった姉の身にもなって。
病状を伝えることを看護師に任せるってなに？
あんたの患者であんたの妹で私たちは家族でしょっ。」



優 「 時間無かったのっ。ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ､､､
誰がどう伝えようと、内容があってれば文句ないでしょっ。
それにっ、家で詳しく話せんじゃんっ。ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ､､､」



まりちゃんとあまり話したくなかったのは本音。
でも、直接話したくなくさせたのはまりちゃんの方でしょ。

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