合宿#33 ページ37
Shota side
海で遊んでたら舘さんとAがいないことに気づいた。
キョロキョロ探してみたら荷物のところで寝転んでるAとその横で座ってスマホをいじってる舘さんを見つけた。
A、寝てんのかな。
「疲れたからちょっと休んでくるわ」
「え〜翔太もう休むの！？」
「佐久間は浮き輪で浮いてるだけじゃん」
海から出て2人のところに戻る。
「舘さん」
「翔太。どうしたの？」
「ん…2人がこっちいるの見つけたから」
「ああ。Aが寝不足だったらしくて。俺そばにいるから遊びに行ってきてもいいよ？」
「いや俺もここいる」
寝てるAの横に座る。
お腹辺りに大きめのバスタオルをかけて、目を閉じてる。
睫毛長えな〜とか俺らが思ってるより全然顔整ってるよな〜とか思いながら顔に少しかかっている髪の毛を払う。
「なあ涼太」
「ん？」
「あのさ、涼太も好きなんだろ？」
「…なんのことかな」
「俺は割と本気だから」
涼太は何のことかわからないと言いたげだが、とぼけたって無駄だ。
何年一緒にいると思ってんだ。こっちは病院の頃から見てきてる。
涼太も、Aのことが好きなんだろうなっていうのは見ててわかる。
たぶんみんなは気づいてないけどな。
「俺さ、早いとこAに気持ち伝えようかと思ってる」
「…やめたほうがいいと思う」
「なんで？」
「Aを悩ませるだけだから」
「どういうことだよ」
「…この合宿の間、Aは少なくとも2回は告白を受けてる」
「なんでそんなことわかるんだよ」
「告白されただろう日の翌日は必ず寝不足なんだよ」
言われてみればこの5日間で顔色があまり良く無い日はあった。
それが告白を受けたからだなんて気づきはしなかったけど。
「昨日の夜、照が部屋から出てきた後すぐ康二が部屋に入ったんだ」
「そうだっけ」
「うん。翔太はちょうどお風呂入ってたから知らないかもだけど。康二が出てきたときとんでもなく落ち込んでてね。振られたんだろうな〜ってなんとなく察したんだよ」
「じゃあもう1人は？」
「可能性としては阿部か照かな」
「うわ同学年とかきまずっ」
「しかも席も近いっていうね」
Aにそういう負担かけるのは全然良く無いから少しの間様子を見ることにする。
でもちょくちょくアピールしてるつもりなんだけど気づいてんのかな、こいつ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪野真哉(プロフ) - ななさん» リクエストありがとうございます！合宿編終わったら是非とも書かせていただきます！ (3月22日 20時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - じゅりせんせいといちゃいちゃとかみたいです!! (3月22日 16時) (レス) @page16 id: 54b20791cc (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - 小袖さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡これからも是非是非ニヤニヤして行ってください！わら (3月19日 23時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 面白いです！にやにやしながら読んでます(笑) (3月19日 22時) (レス) @page4 id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月19日 14時
