はじめまして。結婚してください。【紫】② (ページ11)

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やっと全て取り終わって2人で疲れたねとリビングへ向かう。

「辰哉何飲む？」
「ん〜ビール？」
「昼から？」
「だって酔ったAちゃんかぁいいからさぁ」
「残念ながら今日は疲れてないしさらに酔えるほどのビールはここには置いてありません」
「じゃあ買いに行きます」
「行かなくてよろしい。休肝日です」

なんかごねてるので昨日のあまりのビールを２つ取り出す。

「1缶で我慢して」
「え〜仕方ないなぁ。昨日みたいに飲ませたげよっか？」
「待って本当に忘れて。恥ずかしい」

辰哉はニヤニヤしながら缶のタブを開けて一口飲んだ。
私も開けようとしたんだけど筋肉痛のせいでうまく開けれない。

「ごめん辰哉開けてもらってもいい？筋肉痛のせいであんま力入んない」
「ん？貸してみ？」

自分の缶を机に置き私の缶を受け取って開けてくれた。

「ありがと」
「いーえ。ほら飲みな？」
「うん」

辰哉に促されるまま一口飲む。
もう一口飲もうとしたら辰哉に横から顎を掴まれて辰哉の方を向かされる。

何、なんていう前に彼は私にキスをし、口の隙間からビールを流し込んできた。

「おいしいねえ〜」
「たっ、辰哉のバカ…」
「んははかぁいい」

忘れろって言った側からこれだ。
本当に意地悪な人。