猫被りの病み人間は社畜です【文スト】

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後ろから、出入口に居た黒服達の声が聞こえる




黒服1「なぁ。入った彼奴の容姿、何処かで聞いた事ないか？」




黒服2「空色の髪に血……？っ！」




黒服2「もしかして、"血塗れの空"……？」




それを聞いて、僕は少し笑う




『まぁだそんなネーミングセンスのネの字も無い、ダッサイ名前が有名なの？』




ほんとダッサイ名前




『ま、そーだよ。血塗れの空。それが僕さ。ま、覚えといてね〜』




歩き乍ら後ろに手を振り、云う




血塗れの空、かぁ〜




懐かしいな




・




『……あのー』




『僕、なんか敬遠されてません？』




2人とビル内を歩く




それを見た周りの人達は礼をしたりはするけど




通り過ぎたらコソコソと話したり




怪しい目で見てきたりさぁ！




話があるなら掛かって来いってんだよ




中也「そりゃそうだろ。幹部である俺とポートマフィアじゃ有名な柏村と共に、血に濡れた見ず知らずの奴がポートマフィアビル内を歩いてンだからな」




杏月「Aが血塗れの空って事を知ってる奴もまだ少なくはねぇしな」




『血塗れの空ねぇ……。名前付けた奴ぶん殴りたいくらいダサい名前』




＿＿血塗れの空




それは一時裏社会を騒がせた、ポートマフィアのある1人の構成員の名称




かと云っても、それは本人が付けた訳では無く




其奴を見た者が勝手に付けた名前




その名を付けた者は、血塗れの空にやられた、と云った後空を見れなくなったと云う噂がある




空色の髪が血に濡れている様から付けられた名前だそう




血塗れの空と云う名前が理解出来なかった者も、最期は理解が出来なかった自分を後悔して死んでいく




その実力は本物で




3年程で準幹部にまで上り詰める程だった




血塗れの空は4年前程から急に活躍をしだし




1年程前からそいつは裏社会から姿を消した




殺された、逃げたのか、処刑されたのか……




謎は深まるばかり＿＿




そんな血塗れの空ってゆーのが！




この僕なんだよね〜




ちゃんと生きてるし、和解して抜けてるし




噂ってあやふやだよね

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