猫被りの病み人間は社畜です【文スト】

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『はぁ……はぁ……少し、は、落ち着きました』




ご迷惑をお掛けしました、と与謝野女医に頭を下げる




与謝野「別に良いさ。医者として当然の事をしただけだよ」




その当然の事を出来る事が凄いんですよ、と少し笑う




与謝野「取り敢えず診療室に来な。落ち着いたとは云え、少し診察しよう」




『……判り、ました……？』




・




与謝野「取り敢えず座りな」




与謝野女医に促され、取り敢えずベッドに座る




与謝野「単刀直入に云うけど……アンタ、熱あるだろ？」




『……やっぱり判りましたか』




少し笑って云うと、与謝野女医は呆れたように僕を見た




与謝野「まァ、医者だからね」




そう云って与謝野女医はガサゴソと棚を漁り、中から体温計を取り出した




与謝野「取り敢えず測ってみな。容態によっては早退って手もあるけど」




『ありがとうございます。早退は余りしたくは無いですね』




暫くして体温計が鳴る




39.3




与謝野「結構あるね……ちなみに平熱はどれくらいだい？」




『余り覚えてませんが……35度ほどだった気がします』




与謝野「だとしたら結構高いね」




何かを考える与謝野女医




やっぱり早退するのかな




でも早退するより金だろ、金




てか朝から1度くらい体温上がってんのか




どーりでしんどい訳か




そう思って、僕は少し笑った

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