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『……』
無理矢理に手当てされてる僕の手をぼーっと眺める
森「で、今日はどれくらいの薬が欲しいんだい」
僕の手にガーゼと包帯を巻き乍ら森さんはそう云う
『……2年分、くらい?』
森「効かなくなって来ているのかい?」
『はい。飲まない期間を作ればまた効くようになるとは思うんですけど、飲まない期間なんで到底作れなくて』
森「成程ね……これでよしっと」
『いって!』
森「我慢しなさい」
『……森さんも大概お母さんですよね。部下に対しては』
森「おや、今も三島くんは私の部下なのかい?」
『莫迦な事云わないで下さい』
強く包帯を巻かれた手をさすり乍ら云う
『僕はちゃんとポートマフィアと……首領と和解して抜けたんです。今更戻りませんよ』
まぁ、と僕は付け足す
『それでも不安なのか、僕に監視役を付けてますけどね』
柏村 杏月
ポートマフィアである彼が、幾ら停戦中であれ敵対組織である探偵社に居座る理由
それは僕の監視役だから
『僕はただ単にポートマフィアから抜けたかった。首領は僕が煩わしかった』
『最年少幹部である太宰治が抜けた後、首領の座に付けそうなのは僕だから』
ま、僕が首領の座を目指してても、付くのは10年くらい後だろうけど
『随分と首領は臆病なんですね』
ははは、と乾いた笑いをする
森「ポートマフィアの……組織の為なら、それくらい慎重にならなければならないのだよ」
『ふぅん、そうなんですね。僕には首領なんて、一切向いて無いや』
異能力も、資質も、何もかも……ね
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マリア - 初コメ失礼します!初めて見たときに人生でいちばん共感できて神作者を見つけたと思って興奮状態でやばかったです!とにかくお気に入りです!これからも投稿頑張ってください!応援してます! (8月14日 14時) (レス) @page34 id: 89cecf6ca5 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 主人公さん、作者様、頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月13日 21時) (レス) @page48 id: b372edcaf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ゼロラクさん» なって欲しいですね! (2022年6月4日 23時) (レス) id: 4e362c00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - 主人公に幸せになってほしい (2022年5月28日 21時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月28日 10時) (レス) @page21 id: 4e362c00f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2022年1月18日 22時