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乱歩「お困りかい、諸君」




にょきっと敦の後ろから生え出てきた乱歩




敦「あれ、なんだか口調違いません?」




乱歩「太宰の真似をしてみたんだよね」




敦「成程」




太宰さんなら云いそうだ




乱歩「で、何に困ってるの?仕方無いから、今回は無償で僕が見て(・・)あげるよ」




玲愛「Aちゃんの性別が知りたいんです!なのに一向に判らなくて、私、どうしたら……」




乱歩「そう気落ちしないで。僕が見るから!」




玲愛の頭を撫で乍ら乱歩は云う




少し恨めしそうに乱歩を見る目もあったが、そんなの乱歩は気にしない




玲愛「!判りましたぁ!ありがとうございます〜!」




ほわほわと微笑む玲愛は、さしずめ天然愛され夢主と云った処だろうか




メタい、と云う抗議は受け付けてません




一方の夢主であるAを乱歩は眼鏡を掛け乍ら見る




乱歩「え〜と、どれどれ〜………………!?」




超推理でAを見たはずの乱歩が固まる




国木田「乱歩さん?」




乱歩「……ら無い」




賢治「え?」




乱歩「判らない」




乱歩「なんでなのさ!僕の超推理はありとあらゆる事が判る筈だよ!?」




乱歩「そっか!これは事件じゃ無いからかな?否、そうに違いない!うん!」




不貞腐れたように、やけくそに自分の言葉を乱歩は肯定する




乱歩「じゃ、僕の仕事はもう終わったからね!」




ムスッとした様に云い、自分の席へと戻る乱歩を見送り乍ら与謝野は呟く




与謝野「乱歩さんでも判らない事はあるんだねェ……」




国木田「それ程情報を徹底的に漏らさない、と云う事でしょうかね」




太宰「……何かを隠してるね」




敦「隠してるのはいつもでは?」




太宰「そうなのだけれど……。なにと云うか、別の、もっと重大な事を、ね」




太宰「その重大な事を隠す為に自分を隠してる、と云う印象だね」




玲愛「はぁ、?」




腑抜けた様な判らないと云った言葉が玲愛の口から漏れる




太宰「ま、杞憂だと良いのだけれど」

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マリア - 初コメ失礼します!初めて見たときに人生でいちばん共感できて神作者を見つけたと思って興奮状態でやばかったです!とにかくお気に入りです!これからも投稿頑張ってください!応援してます! (8月14日 14時) (レス) @page34 id: 89cecf6ca5 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 主人公さん、作者様、頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月13日 21時) (レス) @page48 id: b372edcaf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ゼロラクさん» なって欲しいですね! (2022年6月4日 23時) (レス) id: 4e362c00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロラク - 主人公に幸せになってほしい (2022年5月28日 21時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年5月28日 10時) (レス) @page21 id: 4e362c00f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2022年1月18日 22時

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