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『……はあ、社員旅行ですか』
前より視線は冷たくなったものの、陰口を云われるのは減ったと思う僕に、太宰さんがそう伝えてきた
『僕がそんなのに行って良いんですか?疎まれている僕が行っても、空気が重くなるだけでしょうに』
笑いながら云う
太宰「これは、最近トラブルがよく起こってるから、社員の親睦を深めよう、という物でね」
太宰「何か、重要な用事が無い限り、社員は皆参加だよ」
『イベント事に強制参加させるブラック企業……』
杏月「良いじゃねぇか」
『はぁ!?』
驚きすぎて素っ頓狂な声を上げる
杏月「ちょうどその日程は俺もここには来れねぇし」
杏月「たまには息抜きでもしてこいよ、温泉に浸かりながらでも、な」
『えー……』
太宰「ちなみに、自由行動はありだよ」
太宰「それに、お酒が有名で、温泉は月見酒が可能だよ」
『はい行きます』
杏月「心変わりはや」
『うるせえ、金と酒の為なら耐えてやるよ』
杏月「アル中かよ」
『うっせ、黙れ』
だって、最近仕事と精神面のせいで酒盛りしてねぇし
温泉で酔ったら寝て死ねないかな
まあ無理か
太宰「じゃあ、三島くんは参加だね。国木田くんに伝えてくるよ」
『……あれ、そういえば、何故太宰さんは僕の事誘ったのですか?』
基本は杏月に伝えてから、杏月から僕に伝えるのに
太宰「あ〜、本当は与謝野女医が誘う、って意気込んでたんだけれどね。用事が出来て今は居ないから、その役が私に回ってきた、という訳さ」
『へぇ……?』
『何故与謝野さんは僕を誘うつもりだったんでしょう?』
太宰「さぁね。大方、先日の事で1人にさせてはいけない、とでも思ったんじゃない?」
うわぁ、それが本当なら困るなぁ
どちらかと云えば1人のが嬉しいんだよな
『なる、ほど。まあ、この日の予定は空けておきますね』
太宰「頼んだよ」
そういうと、太宰さんは国木田さんの方へと絡みに行った
『さぁて、仕事仕事。金金。楽しみなお酒』
杏月「やっぱりアル中じゃねぇか」
『うるっせ』
そう云って僕は仕事に戻った
杏月「……あれ、そういえばこの場所って……」
作者から
お久しぶりです
最近、更新する度にお久しぶりですと言ってる気がします
高校が忙しすぎます
今日は太宰さんの誕生日ですね
🦀でも置いておきます
余談ですが、集英社のノベル大賞2024に応募するつもりです
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黒蜜おもち - 続き、楽しみにしています。頑張ってください! (1月13日 18時) (レス) id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
コロッk - 最後の人誰⁉もう気になりすぎます‼続き楽しみにしてます✨ (10月9日 23時) (レス) id: da276811c6 (このIDを非表示/違反報告)
ガザニア(プロフ) - 玲愛さんナツメグティー嫌な予感しかないです…うちのクラスにもこう言う子がいてなんか私ターゲットなってるのでこの話見てるとスッキリします(?) (10月8日 16時) (レス) @page33 id: 3f25d5875e (このIDを非表示/違反報告)
レベ - まさか、玲愛さん、致死量のナツメグ入れてたりしないよね………? (10月7日 13時) (レス) @page32 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - ナツメグティー、、、嫌な予感しかしない、、、 (10月7日 4時) (レス) @page32 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2022年6月24日 0時