猫被りの病み人間は社畜です2nd【文スト】

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『た〜も〜た〜』




「……？」




探偵社の扉を開けてそう云った僕を不思議そうにみんなが見てくる




『あっ』




太宰「た〜も〜た〜、って何？」




『ｯー忘れてくださいお願いします昔使ってた言葉が振り返して来ただけです』




恥ずかしさで、思わず手で顔を覆う




杏月「ぷっ、くっくくっふっ」




おい杏月、笑ってんの聞こえてるからな




鏡花「ねぇ、意味判る？」




敦「いや、さっぱり……」




『いや、まじ、本当に忘れて下さいお願いします』




恥ずか死




太宰「意味を教えてくれたら忘れるよ」




ニコニコと云う太宰さん




『忘れないの判ってますからね』




与謝野「妾も知りたいねぇ」




なんなんだよこの人達




『っーーーーーーただいま戻りましたの略です……』




『これでいいですよね忘れて下さい今っすぐにっ！』




僕いじられキャラじゃねぇよ早くどっか行け忘れろ




『そう云えば杏月はもう大丈夫そうですね』




新たな話題を見付け、話をすり替えるように云う




与謝野「ああ、杏月はポートマフィアなだけあってか、毒耐性のおかげでまだすぐ治る程度だったよ。玲愛は危険な所だったけど、杏月の異能のおかげで早期治療が出来たから助かったさ。今は寝てるよ」




『そうですか』




別に死んでも良かったんだけどな




与謝野「……おやァ？」




目ざとく何かを見つけた与謝野女医




嫌な予感




与謝野「腕、怪我してるじゃないか。治療しようか」




目の奥がギラついてるの見えてるから




『あ〜……』




少し周りを見、逃げ口が無いかを探す




見えたのは、まだ笑いを堪えている杏月




『あ、与謝野女医。杏月がまだ苦しそうに口抑えてますよ。治ってないんじゃないですか』




杏月「え」




与謝野「おや、そうかい？なら治療してあげないとね」




杏月「え、ちょ、ま」




与謝野「ほら行くよ」



与謝野女医に首根っこを掴まれて引き摺られる杏月




杏月「てめ、てめぇ許さねぇからな！？」




へっざまぁ




あかんべをする




自業自得だよ莫迦

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