愛情を貰え過ぎた少女と愛情を貰えなかった少女【文スト】

＋15 ページ18

与謝野「バッチリだね」




ナオミ「そうですわね！頑張りましたわ！」




鏡花「可愛い」




「うんうん！さっすが私の妹！」




『あ、ありがとう、ございます……？』




これは感謝するべきなのでしょうか




鏡花「行こう。敦達が待ってる」




与謝野「嗚呼、そうだね」




「男性陣の方々の反応が楽しみですね！」




ナオミ「そうですわね！」




どうでもいいですよ、評価なんて




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




与謝野「待たせちまって済まないね」




敦「だ、大丈夫です、よ」




横目で別の方向を見乍云う敦くん




視線を追えば、何時も通り美女を心中に誘う太宰さんと




何時も通りそれを止める国木田さんが居た




谷崎「太宰さーん、国木田さーん、皆さん揃いましたよ」




国木田「ん、嗚呼、判った。来い太宰！」




太宰「ぐへぇ、ちょ、国木田くん、締まってる！首締まってる！」




どこへ行っても御二方は相変わらずですね




太宰「あれ、Aちゃんは？」




乱歩「Aならそこ」




乱歩さんが私を指差す




『乱歩さん、指差さないで下さい』




谷崎「え……本当にAさんなンですか？」




『それ以外に黒髪赤目が居ますか？』




敦「こ、これはAさんですね……」




どういう事ですか




太宰「それにしても随分と雰囲気が変わる物だね」




国木田「嗚呼。愛心に少し似たな」




相変わらず国木田さんは麗奈も私もどちらも苗字で呼ぶんですね




ややこしい限りです




太宰「うん、可愛いよ」




谷崎「です、ね！」




『は』




何か云って居るんですかこの人達




乱歩「少し照れてるね」




『五月蝿いです乱歩さん。表情を読まないで下さい』




敦(表情を読む……？僕には変わってるか一切判らなかった……)




「あれ、賢治くんは何処にいるんですか？」




太宰「賢治くんなら彼処さ」




太宰さんの視線を追った先には、少し人だかりが出来ていた




賢治「あ、皆さん揃ったんですね！ごめんなさい、僕もう行きますね！」




周りの人に楽しんでおいでと云われ乍賢治くんは此方へ来る




国木田「早く行くぞ。予定より3分も遅刻しているからな」




賢治くんがスルーされているの可哀想ですよ




まあ日常なので変わりませんが




それより、やっぱり国木田さんは時間に五月蝿い

＋16→←＋14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す