或る女の怪忌憚【呪術廻戦】 (ページ21)

今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:45,308 hit

或る女の帰宅ページ21

「じゃあ、Aまたね」

『えぇ、また』

家の前で悟に手を振る

洗濯し終えた衣服を着替えると悟は家まで送ってくれた

家の場所など悟に教えたことないのにまるで鼻から知ってるかのように術式で瞬間移動した

時刻は14時

楓…心配してるかな

がらがらっと戸を開けると楓が出迎えた

「おかえりなさいませお嬢様、随分遅いお帰りでしたね、何かありましたか？」

『ちょっと色々とね…疲れたから私は一眠りする。今日は特に任務無いでしょ？』

「いいえ、夜に2件任務が入っております」

『そうじゃあそれまで寝る。時間になったら起こして』

「かしこまりました」

▼

『あ～つっかれた………』

部屋に入るや否や布団に飛び込みため息をつく

硝子と飲み、悟の家に連れ込まれと色々あって身体が疲れた

布団に埋もれながら悟に言われた言葉を思い出す

ぐちゃぐちゃに依存させてあげる

悟はそう発言していたが、私が悟に依存だなんて天地がひっくり返ってもありえない

まして、私の生命はあと僅か……

東京での心残りも全て果たした

正直もう東京にいても意味は無い

『しばらくしたら……また京都に帰ろうかなぁ……』

なんてことを思いながらゆっくりと瞼を閉じた