或る女の怪忌憚【呪術廻戦】 (ページ12)

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悟の名前が出て爺共は更に騒ぐ

「ご、五条悟？！何故この場で奴の名が……」

集めた爺の中で一番若いであろう者が声を荒らげる

『五条悟は今後妾(わたし)の行動を邪魔する可能性が最も高い男だ。奴と妾は知り合い故、呪詛師が妾を狙っていると知れば妾を守ろうする。そうなれば今以上に関わりが深くなる。関係を持てば妾の羽化(・・)の邪魔をしてくるに違いない』

「五条悟に邪魔されないために五条悟と関係を持つきっかけを断つ…そういうことですね」

『そうだ』

「しかし…五条悟を相手にするなど……」

『できないというのか？』

「い、いえ…ですが……我々では…」

『妾の情報を五条悟に伝えないだけだ。簡単だろう？お前はそれすらもできないのか？』

「い、いえ！そんなことはございません！！」

若い者は恐れ慌てて頭を下げる

『話は以上だ』

「お待ち下さい。A殿」

去ろうとする私を歳若い男が引き止めた

「蟲神様は一体いつ現れるのでしょうか？A殿はもうすぐ三十路…いつになれば我々は蟲神様の御姿を見られるのでしょうか？」

『そのようなこと妾が知る由もない…焦らずとも時期に蟲神は妾の肉体を用いてこの世に現れる。余計なことを言うな』

「ですが………」

『しつこいぞ、これ以上食い下がるのであれば妾も相応の対応をするが？』

煙管の煙から蟲を見せつけて牽制する

すると男は瞬く間に怯え「し、失礼しました！！」と頭を下げた

『では、くれぐれも頼んだぞ』

そう伝え私は部屋を後にした