検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:37,710 hit

38話 ページ40

中は薄暗かったが意外にも綺麗に整頓されていた


「おやおや廃墟なのに随分と手入れされてますねぇー」


キョロキョロと当りを見回す真ちゃん


「一体Aは何処に……」


「おい太宰手前無視してんじゃねーよ!」


振り返ると後ろには中也がいた


「なんだい中也付いて来て欲しくないんだけど」


「手前に付いていく訳無えよ。俺はAを連れ戻しに来ただけだ!」


「それは此方の台詞だよ君にAを連れて行かせる訳には行かない」


「……手前また閉じ込めるつもりか」


ガッと襟元を強く掴まれた


「手前が何しようと彼奴には手出させねぇぞ」


「随分と熱心だねぇ……心配しなくても彼女には手を出さないよ」


今だけ……だけどね……


「一度閉じ込めた奴の言葉を信じられると思うか?」


ギッと中也は私を睨みついてくる


全く相変わらず中也は妙に感が鋭い


面倒だな…………


そう思っていると


「一寸一寸お二人共余りこんな所ではしゃがないで下さいよ」


真ちゃんが間に入ってきた


「あ?んだこいつ……」


「私の依頼者だよ」


「依頼者ぁ??自 殺願望の手前に何の依頼が来るんだよ」


「彼女にAを殺してくれと依頼され
た」


そう説明すると中也は目を丸くした


「Aを殺すだぁ?それはどういうことだよ手前」


「申し訳ありませんが今はその説明をしている暇はありません。お二人共此処は既に敵地なんですよ?もっと慎重に行かないと───」


と彼女がそう云ったその時────


ドゴォォォォンッと衝撃音が響きわたった

39話→←37話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
52人がお気に入り
設定タグ:文スト , 物語シリーズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。