29話 ページ31
─────────は?
なんでここにいる?
目の前で眠るAに俺は頭が混乱した
何故奴がここにいるのか思い出そうとするが、酒を飲んだせいで覚えていない
てか、なんでこいつは下着姿で寝てるんだ……?
『んあ?中也……おふぁよー……』
Aが起きた
『そんな慌てたような顔をして……何かいいことでもあったのかい?』
Aは寝ぼけ眼で云った
「手前……今までどこに行ってたんだ!!」
俺は奴が此処にいることを忘れて怒鳴った
『いやぁー…あの後太宰くんが待ち伏せていてね。暫く本格的に監 禁されてたんだよね……』
そう云う奴の右腕には手枷の跡が残っていた
「そーかよ……」
太宰の野郎次あったらぶっ殺す……
「んで?手前はまた抜け出したって訳か?」
『んー……それがよく覚えてないんだよねぇ……』
歯切れが悪いように奴は云った
『監 禁されてたところまでは覚えてるんだけど、どう抜け出してここまで来たのか覚えてないんだよね……』
そう云いながら頭を抱えるA
コイツなら分かると思ったんだがな……
"何でも知ってること"がお得意の奴にも分からないのなら手の打ちようがない
酔った勢いで襲いかかっては……無いと思うんだがな……
だが、下着姿でAが隣で寝ていたのを目撃してそういうことにならなかったとは言い難い
『中也が思った事にはなってないみたいだから大丈夫だよ』
俺の考えを察したのかAがそう云った
どうやらAの異能が太宰から逃げたあと酔い潰れた俺を連れて此処まで運んでくれたらしい
『だから中也が思った事にはなってないから♪』
そう云ってAはにやにやと笑った
『ところで中也……』
「あ?んだよ……」
急に声のトーンが下がるとAは云った
『君は何時まで私の胸を触ってるつもりだい?』
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時