24話 ページ26
ふと、目を覚ました
この光景も何度目だろうか
薬の副作用のせいか頭がズキズキと痛む
頭を抑えながらベットから起き上がると右腕に冷たい感触がした
見るとそこには頑丈な鉄の枷がついていた
じゃらり…と鎖と床が擦れる音がする
『なるほど、次こそは逃さないようにって訳か…………』
右腕につけたのは賢いね…
枷を外せないか、観察をするが外せる様子もない
部屋の周りには誰一人おらず私一人きりだった
『枷までつけられちゃまともに怪異探しができないなぁ………どうしよ………』
枷に繋がれた鎖自体を無理矢理引き剥がすか?
"猿"なら可能かも知れないが、制御できない異能を使うのには気が引ける
異能を使っての脱出を考えるがどれもうまく行かない
私はベットに再び寝転がりでかいあくびをした
『中也に居場所………伝えればよかったかな………』
そうすれば、中也が助けに来てくれたかもしれない
まぁ、今更気づいたって遅いか
ふわぁ…と欠伸が溢れる
『眠い……』
横に転がり私は睡魔に身を任せた
そこからの出来事を私はさっぱり覚えていない
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aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時