6話 ページ8
『障り猫』
「さわり……猫?」
敦くんが首を傾げる
『障り猫は名の通り猫の姿をした怪異だ。障り猫に触れられた者は体力、精力を根こそぎ奪われてしまう』
「今回の事件は皆、未だに昏睡状態になっている……真逆その猫が!?」
『そう、証拠も容疑者も見つからないとなれば犯人は障り猫しかいない。まぁ…障り猫の他にも似たような"怪異"が存在しているけどね』
そう彼女が今回の敵の説明をし終えた後、敦くんがおずおずと手を上げた
「あの……さっきから気になってたんですが、"怪異"って何ですか?」
その質問に彼女はフッと笑う
『怪異は日常に存在する妖怪、幽霊の別名さ。
そして………私の異能力の一部でもある』
彼女の言葉に二人は驚いた
「おいお前、真逆……」
『そうだよ。障り猫は私の異能力だ』
国木田くんが問いただす前に彼女は云う
『云っただろう?犯人は異能生命体だって』
「ッ………」
にやりと笑う彼女に対し国木田くんは立つくしてしまった
『勘違いしないんで欲しいんだけど、君達を貶めるつもりは無い。今回相手にする怪異が一寸厄介な奴だったから、協力して貰おうとしただけだよ。何分私はこんな身体だしね?』
そう云って彼女は左腕と右脚を見せたその時、
突如、私達の足元に桃色の煙が流れてきた
謎の煙を見た途端、彼女は笑って云った
『さぁ……迷い猫のお出ましだ』
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aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時