16話 ページ18
それから暫くは太宰くんが居ないすきに出歩く事が多くなった
だが、それは基本的に夜だった
太宰くんは私の夜ご飯に睡眠薬を混ぜている
太宰くんが寝ている間に私が逃げないようにする為だろうが、そんなもの意味が無い
異能で猫になってしまえば問題は無い
猫は夜行性なのだから
今日もまたヨコハマの街を駆け巡り、怪異を探す
けれど、此処最近は怪異が絡む事件は起こっておらず街は平和そのものだった
『平和なのは良いけどここまで平和すぎるのもな……』
【お前にとっては困るのか?】
路地裏を歩いていた時クチナワさんが話しかけてきた
『そりゃそうだよ。怪異がいるときは必ず厄介な事件が起きる。事件=怪異なんだよ?此処まで平和すぎてしまったら怪異はこの街に居ないことと同然じゃないか』
そうなってしまえばこの街にいる意味が無い
そろそろ移動する頃かな……?
そう考えていたその時───
「A…………?」
私の名前を呼ぶ声がした
振り向くとそこに居たのは
帽子と身長が印象的な懐かしい彼だった
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aoihosi1016(プロフ) - 中也endも読みたいです!楽しみにしています!! (2020年4月6日 2時) (レス) id: e749c9c1e6 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 頑張って下さい!更新待ってます! (2020年3月18日 8時) (レス) id: 8ab0d0e315 (このIDを非表示/違反報告)
綾津 - 文ストも物語シリーズも好きなので、この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 3cda621b77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪燐 | 作成日時:2019年7月30日 13時