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「2人とも明らかにメットつけたままじゃねーか!?ハンマーないし!!」
『(違和感感じたのそこか……)』
「なんかジャンケンもしてねーぞ!!」

「ただの殴り合いじゃねーか!!!」
「だからルール守れって言ってんだろーがァァァ!!!」
『総悟!神楽ちゃん!ストップストップ!!』

えりが慌てて二人を引き離し、軽い手当を施した。
えりが総悟の頬に湿布を貼り、神楽ちゃんにも怪我をしてないか見ていた。

「いてっ」
『少し我慢して。』
「えり、やっぱこっちくるネ」
『うーん…』

困ったようにえりが笑うと、後ろで新八がお酒を飲んでいた2人がオロロしているのにずっこけていた。

「オイィィィ!!!!何やってんだ!!!!
このままじゃ勝負つかねーよ!!!!」
『誰か水持ってなかったっけ?一応、用意しといて。』
「ういっす」

その後、酔ったふたりが完全に危険な(おバカな)戦いを繰り広げているのを見た隊員たちが別のところで酒を開けているのを見たえりの隊員がえりに報告をした。

「松田隊長、なんかこの勝負、埒が明かなそうなので別のところでもいいんですが……。」
「それに、ほら、これ見るの飽きた人達みんな各自で飲み始めちゃいましたよ」←
『…………あれれ……』
「お互い妙な上司がいて大変ですね」

もう諦めムードの山崎と新八は2人をほおって飲み始めてしまった。

ふと、気がつけば銀時も土方も消えており、えりは辺りを見回し、姿を消した銀時たちがいないかを探した。

『……どこいったんだろ……』
「えり、このチャイナと勝負すんで見ててくだせぇ」
「お、やるか?」
『まぁまぁ……とりあえず2人とも、ご飯食べようよ。ね?』

えりはそう言って2人をどうにかなだめ、沖田と神楽は渋々と言ったように座った。

「もしかして、あなたが新八が言っていた松田さん?」
『!、はい。申し遅れました。真選組零番隊隊長松田えりと申します。あなたは……』
「そこのゴリラにストーカーされてる妙よ。」
『ゴリ、近藤さんに!?』
「松田隊長、今局長のことゴリラって言いかけませんでしたか?」
『それは、局長がご迷惑を…近藤さんには私からしっかり言っておきますね。』
「松田隊長ー!!酔って頭からすっ転んだ奴が……!!」
『動かさなようにして、私がそっちに行くわ。』

えりは急いでそちら側に向かうと、テキパキと手当をし、空になった酒瓶を回収しつつ、周りにけが人が居ないか見て回った。

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作者名:Tyina | 作成日時:2022年5月29日 23時

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