安倍晴明の血を引き継ぐ者

京都姉妹校交流会 ページ47

「な、何で皆手ぶらなのっ!?」

交流会当日。
大荷物を持った釘崎が、何も持っていない他４人を見て驚いていた。逆に伏黒達は釘崎を見て呆れ顔をしていた。

「お前こそ、何だ?その荷物は」
「何ってこれから京都でしょ?京都で(･)姉妹校交流会」
「京都の(･)姉妹校と(･)交流会だ。東京で(･･･)。」
「嘘でしょぉぉぉっ?!」
「どうりで最近会話が噛み合わないわけだ。」
「ですね。｣

自分の間違えに気づいた釘崎は思わず叫んだ。

「去年勝った方の学校でやんだよ。｣
「勝ってんじゃねーよ!!｣
「俺らは去年出てねーよ。去年は人数合わせで憂太が参加したんだ。｣
「「里香」の解呪前だったからな。圧勝だったらしいぞ。京都でやったから見てねぇけど。｣
「許さんぞ乙骨憂太ー!!｣

『どうしたの?野薔薇ちゃん。』
「A!!聞いて、よ……?!」
『?』
「遅せぇぞ。Aお嬢様。」

少し遅れてやってきたAは長い髪をひとつにゆっていて、制服も普段の制服プラス安倍川家の人間だと人目見てわかる羽織を羽織っていた。

「よく似合ってる。」
『ありがとう。』
「っちょっと待って!?A!?どういうこと!?」
『? 五条先生が着るようにって。お父様も高専時代に着てたみたい。』
「(どうせ京都校への嫌がらせだろ。主にあっちの学長に向けての。)」
「……A、交流会終わったらすぐにその髪を直せよ?」
『どうして?』
「似合いすぎて他の奴らに取られたくないんだとよ。そんで、可愛すぎるから大っぴらであんまり見せたくないって、」
「しゃーけ。」
「な!!パンダ先輩!!狗巻先輩!!」
『///』
「朝から激甘どうもな!!もうおなかいっぱいだわ!!このバカップル!!!!」

おそらく次期安倍川当主とその許嫁にバカップルと言えるのは世界中でどこを探しても釘崎だけだろう。

それほどAと伏黒の間にはほわほわオーラ＆花が見えた。

恥ずかしそうに笑うAとパンダ達にからかわれて顔を赤くする伏黒を見て釘崎はそう叫ばずに居られなかった。











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五百式立ち絵メーカー様より作らせていただきましたAちゃんの交流会姿です!!

これに高専の制服と安倍川家で使っている羽織を羽織っています!!

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