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「そうよ。ムッツリにはハードル高いわよ。」
Aからの説明が終わり、釘崎は伏黒に加担した。もちろん、Aのことを真依と東堂から隠すようにたっている。
「オマエは黙ってろ。ただでさえ意味分かんねー状況が余計ややこしくなる。」
『ムっ…ツリ……?』
「A、知らなくていい。」
そんな会話を繰り広げていると東堂が、痺れを切らしたのか話を割って入ってきた。
「京都三年、東堂葵。
自己紹介終わり。これでお友達だな。
早く答えろ。男でもいいぞ。
性癖にはソイツの全てが反映される。女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん。俺はつまらん男が大嫌いだ。
交流会は血沸き肉踊る俺の魂の独壇場。最後の交流会で退屈なんてさせられたら何しでかすか分からんからな。俺なりの優しさだ。今なら半殺しで済む。
答えろ伏黒。どんな女がタイプだ。」
東堂の発言に少し引いた釘崎が、Aを少しでも東堂達から離そうとそっと耳打ちをした。
「A、五条か夏油をここに連れてきて。出来たら今すぐ。」
『わかった。』
「早く行って!!ここにAがいたら変なやつらの空気に汚されそうなのよ!!純粋無垢な私のAが!!」←
『?』
「釘崎、何度も言うが、Aはオマエのじゃない。」
何か騒ぐように釘崎が言っていたが五条たちの所へ駆け出していたAにはわずかにしか届かなかった。
校舎内に入ると、Aはふと先程、真依が話していた、京都校の学長が来るという話を思い出していた。
『(もし、真依先輩達がさっき来たのであれば……今、五条先生達は京都校の学長様と会議?中……
夏油先生がいてくれればいいんだけど……)』
「A?どうしてここに?真希達と特訓じゃなかったかい?」
廊下で立ち止まった時、ちょうど応接室から夏油が顔を出した。
『夏油先生、今、大丈夫ですか?』
「? ちょうど学長との話が終わったところだけど……」
ドォォォォン!!!!
Aが訳を話そうとした時、自動販売機辺りの方からすごい音がした。
『!!』
「!?」
「え、なになに?」
『恵…?』
「え?」
『さっき、京都校の先輩たちが来ました、それで何やら、半殺しにする……って……。
……まさか。』
そう夏油に説明する内にAはひとつの結論に気づき身を翻し伏黒の所に向かって駆け出した。
先程の音でただ事ではないと気づいた夏油と五条も急いでAのあとを追いかけた。
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星空(プロフ) - Tyinaさん» やっぱりですか!そうですよね、鏡花ちゃんと夜叉白雪良いですよね(紅葉姐さんの金色夜叉も素敵です) (2021年5月30日 23時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 星空さん» あ、わかっちゃいました笑、私、鏡花ちゃんの夜叉白雪がめちゃくちゃ好きで、人型の術式=夜叉白雪、みたいなところがありまして笑 (2021年5月30日 23時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 夢主の術式の夜叉白雪、、、文ストを思い出しました笑(そういうつもりは無かったら申し訳ないです…) (2021年5月27日 18時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!!こちらのミスで非表示になってました! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - さきんちょさん» 喜んでいただけて幸いです!もう少しあとの予定にはなりますが過去編を作る時、耀哉様を今よりも出す予定なので、待っててください! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年3月27日 20時