検索窓
今日:34 hit、昨日:36 hit、合計:316,865 hit

ページ31

『虎杖君、』
「え!?安倍川!?」

夏油に連れられ地下室に向かうと、そこには五条がおり、Aはその奥にいた虎杖と再会した。

「いやー、Aに悠仁が生きてるってこと聞かれちゃってさ。」
『ごめんなさい、虎杖君。私が上層部のこと、もっと警戒してたら……』
「気にすんなって、安倍川。ほら、オレ元気だし!」

ニカッと笑って言う虎杖にAは少し笑うと、持ってきていた御守りを手渡した。

『虎杖君、これ。』
「ん?これ何?」
『御守り。虎杖君専用。』
「ただの御守りじゃないよ。安倍川家直々に作られた特別な御守り。時に強力な呪物にもなるからね。」
「え!?」

虎杖はAから受け取った御守りを落とさないように慌ててしっかり持った。

「実際、それで何人もの呪術師が助けられてるからね。私達も持ってるし。」
「先生たちも持ってんの!?」
「そうだよ。」

そう言って五条と夏油はどこからともなく御守りを取り出した。虎杖のと比べると多少色あせてはいるがそれでもしっかりと呪力を感じた。

『外に出歩く時は持ってた方がいいよ。呪術師は何が起こるかほんとに分からないから…』
「おう、ありがとな!安倍川!」
「じゃ、そろそろ戻ろうか。」
『はい。虎杖君、たまに来るからね。』
「またな!!」

手を振って見送る虎杖にAも振り返すと、夏油とともに地下室から出た。

『そういえば、どうなったんですか?』
「上層部に行ったあと?」
『はい。』
「耀哉様が珍しくなんにも連絡無しで来たから上の連中は、慌ててたね。
しかもその後、無断で判断を下したことについて耀哉様が聞いたら責任の擦り付け合い、
まぁ、とことん腐っていたよ。

耀哉様が釘を指してたからしばらくは大人しいだろうね。」

悪い笑みを浮かべた夏油に苦笑いするとAは少し憂鬱そうな顔をしていた。

『私もいずれ、上の人たちと対応しないと行けない…けど……あんまり話したくはないです……意見は人それぞれなのはわかる……けど……』
「Aが安倍川当主に就任するまでに、私と悟が呪術界をリセットするから大丈夫だよ。」

寮まで話しながら歩いていると、寮の入口のところで伏黒が待っていた。

「おかえり、A。」
「ありがとうね、恵。ここにいてくれて。」
『?』
「それじゃあ、おやすみなさい。また明日。」
『え、待って恵、あ、夏油先生、さよなら。』

ヒラヒラと手を振る夏油に見送られ、伏黒はAの手を掴み寮内へ進んで行った。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (186 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
415人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒恵
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星空(プロフ) - Tyinaさん» やっぱりですか!そうですよね、鏡花ちゃんと夜叉白雪良いですよね(紅葉姐さんの金色夜叉も素敵です) (2021年5月30日 23時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 星空さん» あ、わかっちゃいました笑、私、鏡花ちゃんの夜叉白雪がめちゃくちゃ好きで、人型の術式=夜叉白雪、みたいなところがありまして笑 (2021年5月30日 23時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 夢主の術式の夜叉白雪、、、文ストを思い出しました笑(そういうつもりは無かったら申し訳ないです…) (2021年5月27日 18時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!!こちらのミスで非表示になってました! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - さきんちょさん» 喜んでいただけて幸いです!もう少しあとの予定にはなりますが過去編を作る時、耀哉様を今よりも出す予定なので、待っててください! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Tyina | 作成日時:2021年3月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。