＊ ページ4
昔、Aは呪いが異常なほど、見えてしまっていて、4級どころか、生まれたばかりの呪いまではっきりと見えていて、外に出るのを極度に怯え、呪具もあまり効かず、1人で苦しんでいた。
『……』
それでも不安げな表情をしていたAにいたたまれなくなり、俺は、
守りたいと強く思った。
膝の上で強く握りしめていたAの手を取って言っていた。
「じゃあ、おれがAのことをまもる。」
『!!』
「Aがこわくなくなるまで、おれがAのそばにいてまもる。」
驚いたように目を開けていたが、Aはふわり、と花が開いたように笑った。
怯えていたような表情がきえ、ほんとに綺麗に、笑っていた。
『ありがとう、めぐみくん。』
「ｯ///」
Aの笑った顔を見たのは、これが初めだった。
それからいくつも季節が回り、
俺とAは東京都立呪術高等専門学校に入学となった。
高専の制服を着たAがあの日と変わらない笑顔で耀哉様に挨拶をしていた。
「行ってらっしゃい。A。恵」
『行ってきます。お父様、お母様。雛姫達。』
「行ってきます。」
「「「「「行ってらっしゃい!!姉様!!恵義兄様!!」」」」」
「恵、Aのことを頼んだよ。悟達によろしく伝えておいてね。」
「はい。
行くぞ。A。」
『うん。行こっか。』
お揃いの指輪の着いたネックレスを下げ、2人で安倍川屋敷から出て、高専へ向かう車へと乗り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星空(プロフ) - Tyinaさん» やっぱりですか！そうですよね、鏡花ちゃんと夜叉白雪良いですよね(紅葉姐さんの金色夜叉も素敵です) (2021年5月30日 23時) (
レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 星空さん» あ、わかっちゃいました笑、私、鏡花ちゃんの夜叉白雪がめちゃくちゃ好きで、人型の術式＝夜叉白雪、みたいなところがありまして笑 (2021年5月30日 23時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 夢主の術式の夜叉白雪、、、文ストを思い出しました笑（そういうつもりは無かったら申し訳ないです…） (2021年5月27日 18時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!!こちらのミスで非表示になってました！ (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - さきんちょさん» 喜んでいただけて幸いです！もう少しあとの予定にはなりますが過去編を作る時、耀哉様を今よりも出す予定なので、待っててください！ (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Tyina | 作成日時：2021年3月27日 20時
