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ドドドドド……
次の日、目の前ですっかり回復した釘崎とパンダが全力疾走しているのをAは真希と狗巻の隣で眺めていた。
そこに、ジャージに着替えジッパーを締めながらこちらに伏黒が歩いてきた。
「おっせーよ。恵。」
「こんぶ。」
「何してた?」
「なんでもいいでしょう。」
『おかえり、恵。』
「ただいま、A。」
「まー相変わらずAお嬢様には甘ーな。」
「……禪院先輩は……」
「ん?」
「呪術師としてどんな人を助けたいですか?」
「あ?別に私のおかげで誰が助かろうと知ったこっちゃねぇよ。」
「…聞かなきゃ良かった。」
「あ"!?」
『恵、真希先輩に失礼だよ……』
「伏黒ーーー!!
面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよーーー!!
あとAはそいつを庇わんでいい!!!!
交代!!学ランはシンドイ!!可愛いジャージ買いに行かせろーーー!!」
「そーーーーーれ」
「にぎゃああああああ!!!!」
ぽーい、と放り投げられた釘崎を受け止めようとAが動き出しかけたのを真希がとめた。
「2人は何してんですか?」
「受け身の練習。」
「高菜。」
「オマエらは接近弱っちいからなぁ。」
「Aは?」
『夏油先生が特練してくれる……予定だったんだけど、お父様と五条先生と上層部に行っちゃったから夏油先生が戻ってくるまで見学。2人の動きをみてアドバイス出来たらするね。』
「まずは……
私らから1本取れ。話はそれからだ。」
「!!」
「どうした?」
「今、とてもイラッとしました。」
「あ?」
「いや、先輩じゃなく…」
『?』
「うわぁぁあ」
「そーーれ。」
「いくらぁ。」
それぞれがそれぞれの活動をしていた。
「A。」
『!! 夏油先生…!』
後ろから声をかけられ振り返ると右手を上げ、こちらにやってくる夏油の姿があった。
「もう戻ってきたんですか?」
「案外早く終わってね。真希、調子はどうだい?」
「絶好調。また手合わせしてくれ。」
「はいはい。でも今度、彼奴が来るからそっちの方が先かな?」
『……もしかして甚爾さんのことですか?』
「ゲ…」
明らかに嫌な顔をした伏黒に夏油は同情の眼差しを向けていた。
「それじゃあ、行くよ、A。」
『校舎の向こう側ですか?』
「いや、裏の方でやるよ。」
『わかりました。』
「がんばれよー。」
「しゃけー。」
真希達に見送られ、Aは夏油とともにその場を離れた。
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星空(プロフ) - Tyinaさん» やっぱりですか!そうですよね、鏡花ちゃんと夜叉白雪良いですよね(紅葉姐さんの金色夜叉も素敵です) (2021年5月30日 23時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - 星空さん» あ、わかっちゃいました笑、私、鏡花ちゃんの夜叉白雪がめちゃくちゃ好きで、人型の術式=夜叉白雪、みたいなところがありまして笑 (2021年5月30日 23時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 夢主の術式の夜叉白雪、、、文ストを思い出しました笑(そういうつもりは無かったら申し訳ないです…) (2021年5月27日 18時) (レス) id: ad3ae7d03c (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!!こちらのミスで非表示になってました! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
Tyina(プロフ) - さきんちょさん» 喜んでいただけて幸いです!もう少しあとの予定にはなりますが過去編を作る時、耀哉様を今よりも出す予定なので、待っててください! (2021年4月29日 11時) (レス) id: 7eae784acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2021年3月27日 20時