【銀魂】キオクノカケラ 3 (ページ10)

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「じゃあお友達は?」
「……………」

先程まですぐ答えていた姿とは一変、黙り込んでしまい、えりは少し眉を下げて隣に座る総悟のことを見た。

「あなた、むかしから年上ばかりに囲まれて友達らしい友達もいないじゃない。」
「……えりがいます」
「確かにそうかもしれないけど。けどえりちゃんだっていつかは」
「姉上!!」
『?』
「…とにかく、悩みの相談ができる親友はいるの?」
「……」
『…私はできました。ついこの前なんですが…』
「まぁほんと?どんな子?」

えりはミツバにガラケーの写真を見せるために総悟の隣からミツバの隣に移ると、そのすきに総悟はどこかに電話をしに行きに席を外した。

『妙ちゃんと九ちゃんって言うんです。友達になったきっかけは色々と……また今度話します。此の前、早速出かけたばかりなんですよ。』
「あらあら、そうなの」
『はい、今度ミツバちゃんも一緒に会いましょうよ。私の大切な人って2人に紹介したいんです』
「そうねぇ…けどこんなおばさんもまじってもいいのかしら」
『おばさんって、ミツバちゃんそんな歳じゃないし、綺麗なんだから。』

「大親友の坂田銀時く」
「なんでだよ」
『総悟、大丈夫…?銀時さん…』

秒で総悟の頭を机に押し付けた銀時を見てえりは二人を見ておろおろとしており、ミツバも総悟に大丈夫かを聞いていた。

前でコソコソと何か話し、1度席を離れた銀時だったがチョコパフェ3つに連れ戻され、再び総悟の隣に座った。

「友達っていうか、俺としてはもう弟みたいな?まぁそういう感じかな、なァ総一郎くん」
「総悟です」
「こういう細かいところに気が回るところも気に入っててねェ、ねっ、夜神総一郎くん」
「総悟です」
『ぶふっ』

えりは思わず吹き出してしまい、総悟にジト目で見られ、軽い咳払いをして誤魔化した。

「まァ、またこの子はこんな年上の方と…」
「大丈夫です。頭はずっと中二の夏の人なんで」
『(総悟、遠回しに銀時さんのこと馬鹿にしてる…)』
「中二?よりによってお前世界でいちばん馬鹿な生き物中二?そりゃねぇだろ鹿賀武史くん?」
「総悟です」

再びヒソヒソ二人で話している前で、ミツバはチョコパフェに手を伸ばし、ドバドバとデスソースを注いでいた。

『!?』
「お姉さんんんんんんん!!これタバスコォォォォォ!!」
「そーちゃんがお世話になったお礼に私から特別美味しい食べ方をお教えしようとおもって。」