ミツバ編 ページ6
『お客様?外部からの?』
「みたいですよ隊長。」
「何やら近藤さんと親しいようですが……他の隊長達も知ってる人は知ってるっぽいです」
『そうなの…?』
「ってことでこれは俺たちがやるんで、隊長はそっちに行ってくださいよ」
「ついでと言っちゃ失礼ですが茶請け菓子買ってきたんで渡しといてください。」
そう言ってえりが持っていた書類を持ち、代わりというように茶請け菓子の入った盆を渡され、スタコラサッサと去っていく二人の隊員を見送り、縁理は客が来ているという部屋に向かった。
『近藤さん、松田です。菓子を持ってきました』
「おう、入ってくれ」
『失礼します。』
「……えりちゃん?」
『!?』
ここにいるはずない知り合いの声が聞こえばっと頭をあげると、あの頃から全く変わらない笑みのミツバが座っていた。
「久しぶりね、えりちゃん。お手紙毎月ありがとう」
『、久しぶりです、ミツバちゃん!』
ぱあっと嬉しそうにえりは笑い、ミツバはこっちにおいでというように手招きをすると、えりは大人しく近くに座った。
「はい、これ今月分のお手紙」
『!』
「ふふ、直接渡したいなぁって思ったの。こうやってお話する時間も取れるでしょう?」
『ミツバちゃんさすがです。私も直接書いて渡してもいい?』
「……」
『ミツバちゃん?』
「もちろんよ。楽しみにしてるわね。」
そう言って昔のように頭を撫でられ、えりは照れ笑いを浮かべ、それを見ていた隊員がひそひそしていると……
唐突にバズーカーがぶち込まれ、隊員がつっこむように入ってきて、えりはミツバに当たらないようさっとかばいにいった。
「まァ、相変わらず賑やかですね」
「おーう総悟、やっと来たか」
『おはよう、総悟』
「おはようございまさァえり。
すんません、コイツら片付けたら行きやすんで」
「そーちゃん、だめよ。お友達に乱暴しちゃ」
「……ごめんなさいおねーちゃん!!」
「「「えええええええええ!?!?」」」
ミツバのことをよく知らない隊員達は土下座をして謝った沖田にギョッとしたように叫んでおり、それを見た近藤は笑っていた。
「相変わらずミツバ殿には頭が上がらんようだな総悟!」
「お久しぶりでござんす姉上、遠路はるばる江戸までご足労ご苦労さまでした。」
「……誰……?」
見たことないくらいの沖田に引いたような声を上げた山崎を他所に近藤はえりと沖田に声をかけた。
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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時