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『九ちゃんと妙ちゃんとお友達になったことで忘れてましたが、根本的な問題は解決してませんでしたね。』
「今更ですねぃ、えり」
『昨日まで忘れてました。ごめんなさい近藤さん。』
「新郎新婦入場です!!」

入場してくる2人(1人と1匹……?2匹……?)を見て拍手をしながらえりはいつもの笑顔でいつつ、ほんの僅かに現実逃避をしたいなとらしからぬことを考えていた。

『…そもそもの話、わかってらっしゃるのかな、言語…』
「近藤さんが伝わったんなら伝わってるんでしょ」
『けどあんなに顔面引き攣ってる近藤さん見たの久しぶりだよ……』
「とりあえずこの披露宴ブチ壊すためにも旦那と合流しやしょうぜ。」
『無理しないでね、総悟』
「この数日でだいぶ慣れたんで大丈夫でさァ」
「沖田隊長、松田隊長?」
『少し席を外しますね。』
「ええ!?っちょ、!!ブチ壊す作戦は……!?」

松葉杖をついて歩く沖田の隣を歩き、銀時達万事屋がいる席に合流し少し話をしていると、メールが入り、4人に一言断ると、会場の外へ出てメールを確認した。

『……!!』

"ここの会場であってるかしら?"

『……ふふ、"あってます、突撃するなら大チャンスです( ¯꒳¯ )b"っと。』

それからわずか数分後、扉を蹴り破る音と共に大騒ぎがきこえ、ロビーにいるのにすごく聞こえてくるなと、えりは他人事のように思っていた。

「あの、お名前だけでも…」
「気持ちだけ渡しに来た。」
「でもこんなに沢山御祝儀……」
『?』

会場とは異なり落ち着いた会話がきこえ、えりはそちらの方を覗くと、受付のところに、ここ数日でみしった友人の姿が目に入った。

「いいんだ…色々迷惑かけたし、それに…見たかったものもようやく見れたしな」
『九ちゃん、東城さん?』
「!!、えりちゃん、どうしてここに…会場にいるんじゃ」
『さっき妙ちゃんからメールがきて、それ見て返信してたら騒ぎになったから戻るのちょっと億劫になっちゃって…総悟も会場にいないみたいだし、そろそろ脱出かなって。』

ここからでも聞こえる大騒ぎ具合に納得したのか九兵衛は確かにと言うように頷いていた。

『……あ、予想通り。撤収だーって。』
「それじゃあ、僕もこれで。」
『またね、九ちゃん』
「……あ」
『ん?』
「おじい様から、えりちゃんに会ったら聞くよう言われていたことがあって」
『なにを?』
「……えりちゃんの苗字は、初めから松田だったかって」
『…………』

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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

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