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ページ13

『…ミツバちゃん』
「明日朝イチで病院でぃ」

沖田と途中まで走り来た道を戻って屋敷に入ると医者とすれ違いえりが話を聞き、心配そうにミツバが寝ている部屋の方を見て先をゆく総悟の後に続いた。

「もしかして皆さんその制服は……真選組の方ですか?
ならばミツバの弟さんのご友人…」
「友達なんかじゃねーですよ」
「!、総悟君と……」
「姉上の友達でさァ。」

沖田の隣で頭をさげ、「松田えりと申します」と軽く挨拶をした。

「来てくれたか、ミツバさんが」
「?」
「土方さんじゃありませんか、こんな所でお会いするたァ奇遇だなァ。

どの面下げて姉上に会いに来れたんでィ」
『…………』
「……(珍しいな、えりがなんも言わねーの)」

せんべいを食べながら銀時はそう思っていたが土方が慌てて弁解する山崎を蹴り飛ばし帰っていく姿を見送った。

「……」

ミツバの視線と土方の視線が一瞬交差したが、お互い何も言うことなく土方はかえっていってしまった。

『ミツバちゃん、』
「……大丈夫よ。えりちゃん。」

心配そうにこちらをみる、弟と同じ可愛い妹のような存在のえりに向かって手を伸ばしその手をえりはそっと握っていた。



えりと出会ったのは、冬が終わり春になり、桜の花が春風に揺れる季節だった。

その日ミツバと総悟は2人揃って街へ買い物に出ていた。

「お姉ちゃん!!今日の夕飯は」
「そうねぇ、沢山お野菜が入ったから煮物にしましょう」

そんな会話をしながら街から道場の通りに向かうために桜の木が生い茂る通りを歩いていた時だった。

くい、と総悟がミツバの着物の裾を引っ張った。

「お姉ちゃん、あの子……」
「え?」

総悟が指さした先には、桃色の着物を来た女の子が座っていた。亜麻色の肩より少し長い髪がゆれており、ミツバの足は止まった。

この辺りで子供と言ったら限られてくるが見覚えのない子供であったため、周りを見るが保護者らしき人物はおらず、気になったミツバが総悟に持っていたものを預け、近ずいた。

「ねぇ。」
『……?』
「あなたよ。」
『………わたし?』
「そう。どうしてここにいるの?ひとりで危ないじゃない。
お父さんとお母さんは?」
『……わかりま、せん……』
「わからない……?」
『……きづいたら、ここにいて…あの…ここは、どこですか……?』

見れば草鞋の紐は切れかけおり、着物も少し汚れていたが、ミツバは不意に女の子が持っているものを見て驚いたように目を丸くした。

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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

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