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『(そういえばミツバちゃん、すごく辛いの好きだった…)』
「辛いものはお好きですか?」

隣で大量のデスソースをかけたチョコパフェが完成していくのを目を丸くして見つめており、銀時は「隣のお嬢さんもびっくりしてますが??」と呟いていた。

「いや…辛いものも何も…本来辛いものじゃないからね、コレ」
「ケホッ、こほっ、やっぱり、ケホッ、嫌いなんですね、そーちゃんの友達なのに」
「(友達関係なくね!?!?!?)」
「好きですよね、旦那」
『総悟、やめてあげて…ミツバちゃん、お水飲む?』

カチャ、と銀時の首に刀を這わせた沖田を止めつつ、咳をするミツバに水を差し出していた。

「アハハ…アレかも…好きかも、そういや」
『(銀時さんの顔、ひきつってる…)』
「やっぱりいいですよね、辛いもの。
食が進みますよね、やっぱり。私も病気で食欲がない時、何度も助けられたんです」
『ミツバちゃん、食べ過ぎは良くないよ?』
「大丈夫。一味唐辛子1本終わるだけに済ませてるわ。」
「(普通に多いだろ!!)
でもパフェ2杯も食べたからお腹いっぱいになっちゃったかななんて」

途端にミツバは咳き込みだし、咄嗟に立ち上がった総悟と、銀時はさっとスプーンを取り「水を用意しろ!!」と叫び、えりはドリンクバーの水ストックを取りに走った。

「姉上!!姉上!!しっかりしてくだせェ!!」
「あ。大丈夫。さっき食べたタバスコ吹いちゃっただけ。」
『びっくりした…ミツバちゃん、はい、今度こそ水飲んでね』
「ええ。」
『…銀時さん、生きてますか?』
「……」






「今日は楽しかったです。」
「そーちゃん、えりちゃん、色々ありがとう。また近いうちに会いましょう。」
「今日くらいウチの屯所に泊まればいいのに。」
「ごめんなさい、色々むこうの家でやらなければならないことがあって」
『嫁入りだから仕方ないよ。総悟。落ち着いたらまたお招きしよう。いきなり泊まるってなっても何も準備できてないから準備万端でミツバちゃんとお泊まりしよう。ね?』
「…えりの言う通りですねィ」

2人で話す姿を見て目を細めていたミツバは総悟の隣に立つ銀時にも頭を下げた。

「坂田さんも今日は色々付き合ってくれてありがとうございました。」
「あー、気にすんな。」
「それじゃ、姉上。僕らはこれで。」
『またね、ミツバちゃん』
「あっ…そーちゃん。えりちゃん。
…あの…。…あの人は?」

途端に先程までの目は消え、少し怒ったような、そんな目に変わっていた。

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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

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