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『(いくら新八くんが剣術をやっていたとはいえ……柳生家は将軍とも関わりがあった家系、そもそもの基盤が違う…
まだ並の門下生だったら勝てる望みだってある、けど……相手は次期当主、やはり実力の差が……)』

「大将撃沈、これで終わりじゃ」
「バカ言ってんじゃねーよ。
……じーさんよ、あんたの孫は護りてー護りてー、自分の主張ばかりで、テメーがいろんな誰かに護られて生きていることすら気づいちゃいねぇよ。
そんな奴にゃ、誰1人護ることなんてできやしねーさ。」
「……アレ、兄ちゃん、木刀は?」
「あれれ〜、どこいっちゃったんだろ〜」

「うおおおおおおおおおおお!!」
『!!』

えりが再び、視線をそちらに向けると九兵衛が吹っ飛ばされており、それを見た敏木斎が「き、きゅーべーー!!」と悲鳴をあげた。

そこからは怒涛の展開だった。

真正面からぶつかりに行った新八の木刀を蹴り上げ、九兵衛が突きつけようとした木刀を、銀時が投げた木刀が弾いた。

そこから再びぶつけようとした木刀を新八の木刀を、今度は敏木斎が投げた木刀が弾き、宙に舞ったふたつの木刀を奪い合うように四人は手を伸ばした。

「「「「うおらァァァァァァァァ!!!!」」」」

その木刀を掴んだのは……


銀時と九兵衛だった。


九兵衛はそのまま新八へ木刀をぶつけるかと思いきや…銀時の方へとその木刀の方向を変えた。

が……銀時はその肚を読み、避けるだけでなく、自信の持っていた木刀の柄の部分で……


バリンっ

九兵衛の皿を割った。

その後、九兵衛が向けた木刀をそのまま奪い、新八へと投げた。

が、背後にいた敏木斎がそのまま後ろに力を入れ、石灯篭へ銀時をぶつけるように叩き落ち、銀時の皿が割れた。

敏木斎が地面に着地した時……折れた石灯篭の僅かな隙間、そこから新八と敏木斎の視線は交差した。

「いけ、新八」
「おおおおおおおおおおお!!」

新八の木刀は……敏木刀の額にある皿を貫いた。

「……ごめん、負けちった。」

大の字になって仰向けで横たわる敏木斎がそう口にした


新八側の、勝利の証明だった。


「かっ…勝ったァァァァァァァァ!!」
「新八ぃぃぃぃぃぃ!!」

神楽と近藤が駆け寄っていき、新八を褒めて殴って()いた。

「また敵ができたぜィ」
『……かっこよかったよ、新八くん。』
「……」
「え、ちょ、沖田さん?
痛っ!?え!?なんで今、僕沖田さんに殴られたんですか!?」

足が痛いはずだったが、沖田は新八を一発殴りにいっていた。

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lua(プロフ) - pixivから来ました!!この作品めっちゃ好き (1月16日 12時) (レス) @page1 id: 7cec922e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyina | 作成日時:2023年8月21日 2時

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